【名画クロニクル】心象風景の過激な映像化作品「田園に死す」「ザ・ウォール」
(画像提供:Amazon.co.jp) 映画作者の心象風景、時として病的なまでの心的外傷を映像として表現した映画作品として、類似性のある2作品を紹介したい。 ひとつは、寺山修司の代表作
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(画像提供:Amazon.co.jp) 映画作者の心象風景、時として病的なまでの心的外傷を映像として表現した映画作品として、類似性のある2作品を紹介したい。 ひとつは、寺山修司の代表作
(画像提供:Amazon.co.jp) 我々は、同姓同名の人間がいたとしても「何某」としての自分はこの世に一人限りで、どんな土地や状況に置かれても自分は自分自身だと思っている。 しかし
(画像提供:Amazon.co.jp) 山田洋次監督といえば、「男はつらいよシリーズ」、少し古ければハナ肇を起用した「馬鹿シリーズ」が娯楽映画の代表としてつとに知られるが、キーワードを「
(画像提供:Amazon.co.jp) 去る2011年1月14日、俳優の細川俊之さんが亡くなった。二枚目俳優として舞台を中心に活動していたが、数々の映画にも出演している。その中で、同じく
(画像提供:Amazon.co.jp) 2010年末に、日本を代表する名女優、高峰秀子の訃報が伝えられた。 昭和映画史に燦然と輝く巨星がまた一人鬼籍に入ってしまうのは寂しいことである。
(画像提供:Amazon.co.jp) 架空の宗教団体を巡る人間模様を描いたビートたけし原作の同名小説を1993年に天間敏広監督が映画化。 VHSビデオは発売されたものの、テーマが宗教
日本におけるミュージカル映画の歴史はなかなかお寒い。 クレージーキャッツの60年代東宝映画は一応ミュージカルだが、これらはクレージーキャッツというグループの音楽芸をそのまま映画にしたものであるから別
キング・オブ・カルトこと石井輝男監督の作品は、お腹いっぱいになるくらいの観客サービスにあふれている。日本人の大好きな勧善懲悪が大炸裂で、シネマシアターを出た後も爽やかだ。 そんな映画のひとつが、19
男女の違いは「子どもを産むかどうか」だけだという意見がある。これは正しくもあり、間違いでもある。 正確に言えば、子どもを産んだ人間(女性)は、そうでない人間(男性)と較べて、その一点においてのみ、お
「ゴースト/ニューヨークの幻」の日本リメイク版が公開中であるが、肉体を失ってあの世に行ったはずの人が、実は現世で自分を守ったり励ましてくれるという映画は、1980年代末にもあった。大林宣彦監督「異人た
アメリカという国の建国の基が聖書にあることは意外と知られていない。欧州での迫害から逃れ自由と平等を求めて新大陸へ渡った清教徒「ピルグリム・ファーザーズ」がアメリカ建国の父であるとされる。 よって、し
常にセピア色の理想郷のように描かれる昭和30年代は、「三丁目の夕日」のようなノスタルジック映画や当時の映像資料などでいくらでも堪能することができるのに対して、昭和40年代を描いた映画は少ない。 いっ
1959年にフランキー堺の主演で大ヒットした映画「私は貝になりたい」は、戦争という時代の波に翻弄されたB/C級戦犯の悲劇を痛切に描いた作品であるが、映画演出的には喜劇役者が主人公を演ずることで、無実の
80年代末から90年代初頭のいわゆるバブル景気については、近年になってようやく歴史的な位置づけや大衆風俗史としての研究がなされるようになってきているが、果たして映画の世界ではどうであったかを考えてみる
女性にウケそうな恋愛映画なら、たくさんある。別れたりくっついたり、取ったり取られたりというストーリーか、さもなければ「タイタニック」や「ゴースト/ニューヨークの幻」のように、ゲップが出るくらい男性に「
日本ではあまり馴染みがないが、欧米においてキリスト受難劇というのは、芸術表現の一ジャンルとして親しまれている。元になるストーリーは聖書の記述によるから、筋書きが大きく変わることはなく、どういう演出をす
ルイ・マル監督の1958年作品「死刑台のエレベーター」は、フランスシネマの傑作であり、マイルス・デイビスが担当した音楽は、シネマジャズの金字塔と称えられる至高の名作である。そして、舞台は50年代のパリ
黒澤明監督の不朽の名作「生きる」は、テレビドラマでは何度かリメイクされているが、映画でのリメイクはない。その代わり、90年代末に黒澤監督とは別のアプローチで「生きること」をテーマにした映画が2つ制作さ