以下のように綴られている。
「カーリーが手術不可能な位置にあるがんを発症した時、群れの仲間は彼に別れを告げる時が来たことを悟りました。牛は非常に社会性の高い動物です。群れで生活するためにお互いを慰め合って支え合い、病気の牛に寄り添うことがよくあります。」
「牛に感受性があることは知られていますが、人々は牛にも親友がいることを知ると驚きます。牛たちは最も親しい仲間から離されるとストレスの兆候が表れます。それは人間と同じ感情を抱くことを示しているのです。私たちは6年前にカーリーを亡くしましたが、他にも農場の動物たちが最後の時を迎えた仲間を慰める姿を私たちは何度も見てきました。彼らはただの“何か”ではなく“誰か”として尊重されるべき存在なのです。」
この感動的な動画には、「動物は無邪気で純粋な愛に満ちている」「とても愛情深いね。きっとまた一緒になれるよ」といった声が寄せられた。また、米ニュースメディア『Newsweek』の取材に対して、同団体の動物保護責任者シエラ・ベッシーさん(Sierra Bessey)はカーリーについてこのように語った。
「私たちはカーリーが餌を食べなくなった時、異変を感じました。カーリーは餌を食べたそうにするものの、数口ほどしか口にしなかったのです。この行動は過去にカーリーが潰瘍を患っている時と同じだったため、再び潰瘍かと思いました。」
当初は潰瘍だと思われていたカーリーだったが、獣医の診察の結果、カーリーの肺の近くに大きな悪性腫瘍が見つかった。腫瘍は手術が困難な位置にあり、そのまま牛たちに囲まれ、安らかに見送ることにした。
シエラさんによると、カーリーを安楽死させるために呼ばれた獣医のトラックを追い払おうとする牛もいたが、カーリーと最も仲がよかった黒い牛“ロージー(Rosy)”は、落ち着いて別れを告げたそうだ。
画像は『Farm Sanctuary Facebook「When Curly developed inoperable cancer, his herd knew it was time to say goodbye.」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)