こう続けた。
「分娩室は医師らスタッフが大勢いて、子供たちにはそれぞれ小児科医と看護師が1人ずつ付いたの。出産はまるで魔法にかかったようだったわ!」
実は女児の1人が卵膜と羊水に包まれたまま誕生する“被膜児”で、シモーネさんは「分娩室は被膜児が出てきた瞬間、感動に包まれた」と明かす。被膜児は「幸せの帽子を被った子供」を意味する“幸帽児(こうぼうじ)”とも呼ばれ、幸運の象徴と考えられており、当時の写真は写真家ナタリア・イートさん(Natalia Eidt)が撮影し、SNSで拡散した。
なお4人の子供たちは新生児集中治療室にしばらく入院後、まず2人が退院し、その6日後に2姉妹が帰宅しており、シモーネさんは「6人の子に囲まれた新しい生活に少しずつ慣れてきた」と明かすと、現在の胸のうちをこう吐露した。
「はじめは『どうして私たちが四つ子を?』と思っていたけど、今では神様が私たちを選んでくれたことに感謝しているわ。今は全てにおいて恵まれていると感じるの!」
ちなみに出産当時の被膜児の写真は、羊水の中で赤ちゃんが体を丸めるようにして眠っている1枚と、真珠のような卵膜と黄色がかった羊水の中に赤ちゃんの足の裏だけがはっきりと見て取れる1枚で、後者は国際写真フォトコンテストの「アウトスタンディング・マタニティ賞」を受賞した。そしてSNSには、「これまでに見た中でも最高の1枚」「これはすごい」「オーマイガー。これは賞に値する作品。おめでとう」「神秘的」「なんて素晴らしいのだろう」といったコメントが寄せられている。
被膜児の写真はこれまでにも何度か話題となっており、ブラジルのゴイアス州では2023年、卵膜に包まれて誕生した赤ちゃんが医師にお腹をくすぐられて目を覚ます姿が捉えられていた。
画像は『Crescer 「Mãe dá à luz quadrigêmeos, e um dos bebês surpreende com nascimento empelicado: “Foi mágico”」(Foto: Juliana Pestana)(Foto: Natalia Eidt)(Foto: Arquivo Pessoal)』『Outstanding Maternity Award Instagram「Season 32」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)