イベントなどで提供されることがあり、集団発生することがあるという。
生食でも火を通しても発症する可能性があり、摂取してから数日以内に口や喉のかゆみ、嘔吐、腹痛などの初期症状が起きる。症状が悪化すると、痙攣や昏睡など神経障害を起こすこともあり、重症の場合は今回のように死に至ることもある。特に子どもが発症しやすく、母乳を介して発症することもある。2018年1月にはマダガスカルで、ウミガメを食べてしまった子ども8人が犠牲になり、そのうち2人は生後数か月の乳児であった。
解毒剤は開発されておらず、点滴や呼吸のサポートなど対症療法を受けることになるが、発症しやすい地域ではこうした高度医療を受けられないケースも多い。また、違法にウミガメを摂取したことに責任を問われることを恐れ、医療を拒否する人もいるため、ケロニトキシズムによる食中毒は死亡率が高くなっているという。
今回のニュースに人々からは、「絶滅危惧種を食べたのだから、自業自得だよ」「彼らにとっては伝統的なものだから、今後も食べることはやめないだろうね」「自然の逆襲を受けたのかも」など、ウミガメを食用にする文化に対して批判の声があがっている。
画像は『Sky News 「Eight children and one woman die after eating sea turtle meat on Zanzibar island」(File pic: AP)』『The Guardian 「Eight children and an adult die in Zanzibar after eating sea turtle meat」(Photograph: Pandarius/Alamy)』『CGTN Africa 「8 children die after eating turtle in Madagascar」』『New York Post 「Fish eater dies after cooking deadly pufferfish given to him as present」』『SAYS 「Experts Warn Against Eating This Octopus As Its Venom Can Kill A Person Within Minutes」(Cover image via DMCR via The Phuket News)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)