ペット用の小さな酸素マスクを装着し、心肺蘇生を行いながら、ロッティが息を吹き返すことを祈って酸素を送り続けた。そして20分後、ロッティは再び呼吸を始め、目を開けることができた。
その後、救急獣医が到着し、ロッティは酸素補給用のテントの中で一晩を過ごし、完全に回復した。ロッティはすすで真っ黒に汚れた体を洗ってもらい、白いフワフワの毛並みを取り戻した。
同消防署でクルーマネージャーを務めるケニー・マクラフリンさん(Kenny McLaughlin)は、「今回の火災で隊員たちがとった迅速な対応を誇りに思います。火災現場から人々や動物を救出することには慣れていますが、煙が小さな動物に与える影響は計り知れません。事実として、15年のキャリアを持つ獣医は火災現場から救出される動物を多く見てきましたが、助かった動物は見たことがないと話しています。ロッティが幸運にも回復したこと、そして火災が深刻なものにならず済んだことに胸をなで下ろしています」とコメントした。
今回の火災は、住人がキャンドルの火を放置していたことが原因だった。ケニーさんは「部屋を出る時は必ずキャンドルの火を消すか、LEDのキャンドルを代わりに使いましょう」と注意喚起している。
ちなみに「リンカンシャー郡議会(Lincolnshire County Council)」によると、英国内では現在、すべての消防車にペット用の酸素マスクが装備されているそうだ。
画像は『Lincolnshire Fire and Rescue Facebook「Take a bow-wow: Firefighters rescue dog from house fire!」』『BBC 「Deaf dog with four teeth given CPR after fire rescue」(LINCS FIRE AND RESCUE)』『ABC News 「Plane crew comes to rescue of dog with oxygen mask for flight」(Michele and Steven Burt)』『New York Post 「Disaster relief hero performs mouth-to-mouth CPR on cat in dramatic video」(UME/Newsflash)』『Express Informer 「Saved from cat-astrophe: Four cats are rescued from a sinking ship by Thai navy」(PO1 WICHIT PUKDEELON via REUTERS)』『LADbible 「Firefighter Saves Drowning Lizard From Swimming Pool By Giving It CPR」(Credit: Gordon Fire and Rescue NSW/Facebook)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)