警察にその旨を伝えていた。ソーシャルワーカーが家主に許可をもらい、家の鍵を開けたのは3度目の訪問の9日のことで、床の上に横たわる親子を発見したのだった。
そして2人の死因が判明したのは16日のことで、英ニュースメディア『Daily Mail Online』は17日、「親子の真上に住む女性が1日朝4時頃、ブロンソン君の声を聞いていた」という新たな証言を伝えていた。
女性によると、ブロンソン君はまるで寝ている父親を起こすかのように「ダディ、ダディ」と何度も叫んでいたそうで、キッチンの鍋やフライパンがぶつかり合うような音も聞いたという。女性は当時、「きっと親子の飼い犬が食べ物をあさっているのだろう」と思ったそうで、「それ以来、下の階から物音は聞こえなくなった」と明かしていた。また近隣の女性が警察に証言したところによると、ケニスさんは大晦日、飼い犬に向かって大声で何かを叫んでいたそうで、これらが事実だとすれば、ブロンソン君はソーシャルワーカーが最初に訪問した前日までは生存していたことになる。
ケニスさんは無職で心臓病の持病があり、亡くなる数か月前には酷い黄疸が出ていたようで、ソーシャルワーカーは毎週、親子の家を訪ねていたという。そのため家族の友人は「ソーシャルサービスは彼の具合が悪いことを知っていたし、ブロンソンが一人きりになってしまう可能性があることも分かっていたはず」と語り、肩を落とした。
なお飼い犬は痩せ細っていたものの生きており、ブロンソン君はケニスさんの足を抱きしめるようにして見つかったそうで、ケニスさんの元妻でブロンソン君の実母サラ・ピエッセさん(Sarah Piesse、43)はこのように述べた。
「息子の遺体は抱きしめると壊れてしまいそうで、触ることしかできなかった。もしソーシャルサービスがしっかり仕事をしていたら、息子はまだ生きていたでしょうね。」
ちなみにこのニュースには、「ソーシャルワーカーや隣人が何らかの行動を起こしていたら、事故は防げたのでは?」「なんて悲劇」「心が痛む」「安らかに」といったコメントが多数寄せられている。リンカンシャー州議会によると、親子を担当していたソーシャルワーカーは現在、休みを取っているものの停職にはなっていないという。また今後は、独立警察審査庁が調査を継続するそうだ。
画像は『Metro 2024年1月17日付「Boy, 2, starved to death curled up in Pudsey pyjamas next to dad who died of heart attack」(Picture: Facebook / Sarah Louise Piesse)』『The Sun 2020年10月23日付「SURVIVORS Two children slept next to blackened corpses of their parents for 3 DAYS after they ‘died from poisoned pickles’」(Credit: VK.com)』『CTWant 2019年9月4日付「阿公載孫落溝離奇喪命 4歲女童伴屍哭到天亮」(圖/翻攝畫面)』『Daily Record 2017年6月7日付「Mute 4-year-old schoolboy slowly starved to death as he clung to his mum’s dead body in their flat」(Photo: ARCHANT/alwakeelr)』『The Daily Star 2022年2月20日付「Woman’s ‘skeleton’ found two years after neighbours noticed ‘horrific stench’ in flat」(Image: Google Maps)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)