「なぜ僕は撃たれたの? 僕が何か間違えたの?」とナカラさんに泣きながら訴えていたそうだ。エイデリエン君はすぐに地元の病院に搬送され、肺が潰れて肝臓が損傷したうえに肋骨を骨折していることが判ったものの、幸いにも命を落とすような事態にはならなかった。
その後、エイデリエン君を撃ったインディアノラ警察の巡査部長であるグレッグ・ケイパーズ氏(Greg Capers)は、休暇を取るよう命じられたそうだ。今のところ同署では事件の様子を記録した警官のボディカメラの映像の公開を控えており、ナカラさんの弁護士であるカルロス・ムーア氏(Carlos Moore)からの映像引き渡し要請についても拒否している。
ムーア氏は同署の対応に憤りを感じており、有給休暇中のケイパーズ氏に対して「これは人を撃ったことで得た有給休暇だ」と強く非難し、「ナカラさん一家は最終的にケイパーズ氏が加重暴行で起訴されることを望んでいる」と明かした。一方でナカラさんもまた同署の対応に納得がいかず、今月25日に他の支援者とともにインディアノラ市庁舎前でケイパーズ氏の解雇を要求するデモを行い、警察に対して責任を取るよう訴えた。
エイデリエン君は今月24日に病院を退院して自宅療養するまでに回復したが、心に深い傷を負ってしまったようだ。ムーア氏は「彼は精神的にまだ大きなトラウマを抱えています。今でも『僕が何か間違っていたの? なぜ警察官は僕を撃ったの?』と理解に苦しんでいるようです」と述べている。
画像は『NBC News 2023年5月26日付「Investigation launched after 11-year-old who called 911 for help is shot by officer in Mississippi」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)