少女は今回の犯行以外にも8月下旬から9月上旬に4件の強盗、または窃盗の罪で起訴されていたことが明らかになった。少女は当時、裁判所に出廷して保釈が認められたばかりだったが、保釈が決まった2日後に今回の犯行に及んだという。
妊婦以外に少女の被害に遭ったのは、11歳から66歳までのいずれも女性ばかりだった。また妊婦を襲った理由について、1歳半ほど年下の従姉妹に「女性を殴れと言われたから」と話している。この時の裁判で、少女と検察官の間で次のようなやりとりがあった。
検察官「なぜ従姉妹の言う通りにしたのですか?」
少女「分かんない。ただ彼女の言うことを聞いただけよ。」
検察官「あなたは従姉妹に言われたからといって、あんなことをする必要はなかったんですよ。」
少女「頭の中でこう、何かが起きちゃったのよ。あんた、そんなことも分かんないの? ウザいわね。」
少女は検察官に対して口汚い言葉を使い、全く反省する様子が見られなかった。また当時の少女は大麻を吸引して気分が高揚していたこともあり、従姉妹に言われるまま妊婦を襲ってしまったという。そして最終的に自分の罪を認め、少女には禁錮1年の判決が下された。
今回の裁判でヒルトン・クウェイル判事(Hylton Quail)は、少女の犯行について「非常に気分が悪い」と述べたうえで、幼い頃からの育児放棄に加え、父親からの虐待により入退院を繰り返していた少女の生い立ちについて言及した。現在の少女はバンクシアヒル少年鑑別所に収監されており、鑑別所内で精神的なケアを受ける予定とのことだ。
画像は『ABC 2022年11月23日付「Teenage girl sentenced to one year in jail for assault on pregnant woman with a pram」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)