ステファニーさんは自身のこれまでの軌跡について「とにかく可能な限り最善を尽くした」と表現する。
そして今月5日、ステファニーさんは『60 Minutes Australia』の番組内で、噴火後初めて圧縮フェイスマスクを外し、皮膚移植を繰り返した自身の素顔を披露した。以前は「マスクを外すのは怖い」と語っていたが、実際にマスクを外した自分を見た時こう思ったという。
「鏡に映ったのは、それまで想像することさえなかった人生を生き抜いてきた、一人の人間だった。」
「これまでは本当に長い道のりだった。でも私は思っていた以上に強かった。生きるため、そして自分を取り戻すために毎日闘ってきた。そんな力が自分にあるなんて思いもしなかった。」
ステファニーさんは「火傷痕を写真に撮り、治療の成果を見ることで自分を奮い立たせてきた」と明かしており、これまで想像を絶するような痛みと闘ってきたはずだ。それでも「最もつらいのは父と妹なしで生きていかなくてはいけないこと。2人が生きていて私と一緒にいてくれたらどんなに良かったか…」と述べ、こう続けた。
「あれ以来、悪夢にうなされ、眠れない夜を何度も過ごした。今でも心が痛むけど、父と妹には現在の私と、私がこれまでどんなに頑張ってきたか、それを見て欲しい。」
実はステファニーさんの母マリーさん(Marie)は噴火発生当時、クルーズ船「ロイヤル・カリビアン」で待機していて無事だった。ステファニーさんは「母はずっと私を支え続けてくれた。もちろん私だけが生き残ってしまったのはつらいこと。でも母は家族全員を失わずに済んだのだから、一人だけでも生き残ったことを嬉しく思っている」と胸のうちを明かし、「私の火傷は目に見える傷だけど、母は目には見えない傷を負っている。それでも母はいつも、私のことを最優先に考えてくれる」と述べ、母に感謝した。
なおステファニーさんは今後、できるだけ普通の人生を送りたいと考えているそうで、「フルタイムで仕事に戻り、社会生活を楽しみ、旅行もしたい」と夢は広がる。そして「自分の肌を快適だと思えるように努力したい」と明かし、最後にこう語った。
「私は自分がこれまで成し遂げたことを誇り思っている。」
「傷はその人の闘いの証。どんな人であっても、自分の傷を恥ずかしいと思うべきではないわ!」
ちなみにステファニーさんは今後もセラピーや手術、レーザー治療などが欠かせない。それでも前を向く姿には多くの人がインスパイアされ、次のようなコメントを残している。
「彼女が弱音を吐くのを見たことがない。強くいつも前向き。早く回復することを祈っている。」
「内面も外見も美しい人。」
「彼女の強さにインスパイアされる。」
「ここまで来るのに私たちが想像できないほどの苦しみがあったに違いない。これからは幸せになって!」
「もし苦しんでいる人がいたら、彼女のドキュメンタリーを見て欲しい。私は彼女に力をもらった。」
「忍耐力や勇気をリスペクトしたい。これからは愛と幸せに溢れた人生を送って欲しい。」
画像は『Stephanie Coral Browitt 2019年5月25日付Instagram「Hey look another selfie」、2021年8月2日付Instagram「My beautiful mum」、2022年6月6日付Instagram「My first official selfies post burns」』『The Sun 2022年6月6日付「FACE OF BRAVERY I’ve taken off my mask for first time in 30 months after horror burns in NZ volcano blast – I’m tougher than I thought」(Credit: Instagram)』『New York Post 2022年6月6日付「Volcano burn survivor removes face mask for first time: ‘A real fighter’」(60 Minutes Australia)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)