その間もケイラさんとは連絡を取り続けていたという。そして20歳になったアーロンさんは再びテネシー州に引っ越し、ケイラさんと再会することになった。2人は親友として時々会っていたが、一緒に過ごすうちに親友以上の別の感情があることにお互いが気づいた。
しばらく経ったある日のこと、アーロンさんは思い切ってケイラさんに自分の想いを伝えてキスをした。幸いなことにケイラさんもアーロンさんに恋心を抱いていたという。ケイラさんは当時の気持ちをこのように語っている。
「アーロンがオレゴン州にいる間、男性へと変わるまでに何をして来たかを私は常に見守ってきました。私たちが再び会えた時に、アーロンは最大級の抱擁をしてくれたんです。もう2人で涙を流していました。親友だった私たちの関係が恋人に発展したのは、とても自然なことだと思いました。」
その後、交際を続けてきた2人は、2021年にめでたく結婚した。式には中学生時代の友人も2人の結婚を応援するために駆けつけてくれたそうだ。アーロンさんはメディアのインタビューに応じ、ケイラさんとの結婚についてこう述べている。
「どんな性別であろうと関係なく、私を愛してくれたケイラを妻に迎えられるなんて本当に信じられないほど恵まれていると感じました。勇気を出して彼女にキスをした時、あんなに幸せな気持ちになったのは初めてでした。」
「私は彼女に出会った時から想いを寄せていて、こうして妻として迎えられたことが夢のようです。無償の愛とは見返りを求めない愛のことを意味します。そして彼女の私への愛がまさにそれなのです。」
現在のアーロンさんはソーシャルメディアで自らの経験を語るとともに、自身のメディア事業を利用してLGBTQをサポートする団体と協力し、トランスジェンダーの人たちが心を開くことができるように支援しているという。
画像は『New York Post 2022年5月3日付「BFFs who met as teens get married after one transitions to male: ‘It felt really natural’」(Aaron Capener / SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)