白人でない指揮者や女性指揮者に対する差別がいまだ存在しているという。主要なオペラシアターでミュージックディレクターというトップの地位に女性がいるのは極めて珍しく、アメリカではリディヤさんと「サンフランシスコ・オペラ(San Francisco Opera)」で同じ肩書を持つキム・ウンサンさん(Eun Sun Kim)だけだ。
こうした現状を受けて、リディヤさんは投稿の中で「馬鹿げた性差別がなくなり始めていると信じたいです。妊娠や出産は個人的な問題であり、女性が自身の役割を果たすことができるのか判断する能力が損なわれることではありません。私たちは母親や全ての親をもっとサポートしていかなければなりません。出産や親になったことによって、子どもを持つ前にしていたことができなくなるというのは決してあってはならないことなのです」と主張した。
最後には「今回私が産後3日で指揮者としてステージに立てたのは、素晴らしいパートナーであるダン・シュワルツ(Dan Schwartz)のおかげです。彼は子どもを持つことに関して平等な関係性を考え、私のあらゆる努力を全てサポートしてくれます。人生の多くと同じように、全ての女性が同等の健康状態やサポートに恵まれているわけではないことは理解しています。私は非常に幸運だと思います」と家族への感謝を述べていた。
リディヤさんの力強いメッセージは多くの人が感銘を受けており、「本当に凄いよ。おめでとう!」「21世紀に生きる人々が、まだ女性にできないことがあると考えているのが信じられないよね」「これは感動した」「あなたは多くの女性のために道を切り開いてくれているよ!」「ここに手本となる人が現れたね」などのコメントを寄せている。
画像は『Lidiya Yankovskaya 2019年11月10日付Instagram「“Once you have one, it helps others.”」』『Lidiya Yankovskaya 2022年1月6日付Facebook「My holiday break: conducting an opera, birthing a human, conducting an opera, editing recordings, sledding on the winter’s first snow, toddler science experiments, and full family cuddles」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)