6年近く続けたホルモン療法を止めたことについて次のように述べている。
「私にとって男性ホルモンの投与を止めたことは、性別移行を止める“ディトランジション”だったわ。私は髪を伸ばし、レーザーでムダ毛を除去し、女性のように化粧もした。ただそんな自分が魅力的だとは思えず、自分を受け入れることができずにつらかったの。」
「でも治療を止めて良かったことは、女性的な部分と男性的な部分の両方を上手く取り入れ、自分の好きなように表現することができるようになったことね。女性(She/Her)にも男性(He/Him)もなれたことが良かったんだと思う。この先はわからないけど、今の自分をジェンダー代名詞で表すなら女性と男性のどちらにもあてはまらない(They/Them)でしょうね。でもあえて性別を決める必要はないと思う。自分にプレッシャーをかけすぎず、幸せでいられればそれが一番だと思うわ。」
なおアリアさんは、これまでの経験をSNSに写真つきで投稿しており、そのなかでこうも語っている。
「SNSには、『あなたは何をしたって一生男性にはなれない』『もっと慎重にするべきだったのでは?』『醜い』など、嫌なコメントがたくさんあるの。でも私がディトランジションをしたからと言って、トランジションを否定するつもりはないし、後悔もしていない。今の私の声は以前と比べるとずっと低くて深みがあって好きだし、ネガティブなことばかりではないわ。大切なのは今の自分を愛することよ!」
そんなアリアさんには「こんな経験をした人はあまりいないだろうね。シェアしてくれてありがとう」「男性でも女性でも、どちらでもなくてもあなたは美しいと思う」「自分の気持ちに正直に生きていて羨ましい」「何年間も悩んだ末の決断。つらかったと思う」「私もディトランジション中。1人ではないと思って嬉しくなった」「なんて強い人!」「あなたを応援しているよ」といった声があがっている。
画像は『A L I A / I S S A 2020年3月17日付TikTok「FTM TRANSFORMATION!」、2020年5月16日付TikTok「had to throw that trans twist lmao」、2020年12月9日付TikTok「Even I was grieving my old self.」、2021年11月26日付TikTok「this one’s for the folks with bullying behavior」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)