エサや爆竹を投げ入れてトラの気を引き、ジアンにはその場から動かないように叫んでいたというが、ある観光客は「そこにいた誰もがショックを受けていた」と当時の緊迫した様子を明かした。
同園のスポークスマンは「ツアーの車の窓を開けての見学は可能ですが、車から降りることは禁止されています」とジアンが規則を破って行動したこと、その後病院で検査を受け逮捕されたことを伝えているが、ジアンがなぜこのような行動を起こしたかについては明らかにされておらず、現在も警察の調べは続いている。
なお園内では、来園者の安全を守るために5つの徹底した安全対策がとられており、トラの展示エリアと見学エリアの間にはトラが反対側に行けないように計算された深さ10メートルの堀があるという。また同園のSNSには「男が怪我をせずに済んだのは、来園者にはわからないように設置された徹底した安全装置と、スタッフの機転の賜物」と綴られており、『MINNEWS』は当時の写真から次のような推測をしている。
「同園にはトラの展示エリアを囲うように緑色の草が生えている。同園が誇る安全対策とは草の形のワイヤーに強い電気が流れる電気柵のようなもので、トラがジアンを襲わなかったのはこのためだろう。」
なお中国では2017年、動物園の囲いを越えて侵入した観光客がトラ3頭に襲われ死亡しており、堀にジャンプしてトラのすぐそばまで近づいたジアンには「幸運だっただけ」「精神的なチェックが必要では?」「クレイジー」「トラのほうが頭がいいね」といったコメントがあがっている。
画像は『MINNEWS 2021年10月26日付「What is the “concealed device” that the crazy tourists rushed to the white tiger group to provoke and save his life」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)