すぐに胃の中から携帯を取り出す必要があった。スケンダーさんは患者の体内から携帯電話を取り除く手術を行うことになったが、自身のキャリアの中で最も奇妙な手術の一つだったという。
英国消化器病学会「British Society of Gastroenterology」によると、異物を飲み込んだ場合はほとんどが自然に通過するという。しかし誤飲の10~20%は内視鏡による除去が必要で、1%は外科的な摘出や合併症の治療があるそうだ。
今回は内視鏡による除去が行われることになった。内視鏡用のカメラで携帯の部品を確認すると、専用の器具で掴んで口から取り出すことに成功した。手術はおよそ2時間にも及んだという。取り出した携帯のバッテリーにはリチウムイオン電池が使用されていたが、幸いにも液漏れはしていなかった。
スケンダーさんは患者の秘密保持のために詳細は明かせないと話しており、男性の身に合併症はないとされているが現在の状態は不明だ。
このニュースを目にした人々からは「なぜ携帯を飲み込むことになったんだ?」「なんでそんなことをしたのか理解できない」と呆れる声や、飲み込むことになった原因について「彼女に携帯見せてって言われて咄嗟に飲み込んだのかも」「タブレット(ガジェットとしての意味と、英語で“錠剤”という意味を持つ)だと思ったのかもね」とジョークを飛ばすコメントも寄せられている。
画像は『Metro 2021年9月5日付「Man somehow swallows entire phone and then needs doctors to remove it」(Picture: Skender Telaku)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)