轟音が響いた直後、コートニーさんは「オーマイガー、オーマイガー」と言いながらキャノン君のもとに駆け寄っている。コートニーさんはその後、ベビーベッドの中で手足をバタバタさせて泣いているキャノン君を抱き上げ、パニック状態で「ケール、ケール」と夫の名を呼びながらその場を後にしていた。
コートニーさんは「キャノンを抱き上げると、後からやってきたケールに息子を任せたわ。そしてケールがキャノンに怪我がないか確認すると、息子は泣くのを止めて笑いだしたのよ」と述べ、キャノン君にかすり傷一つなかったことを明かした。
キャノン君が無事だったことに、コートニーさんは「2016年に早産で生まれ、生後1か月で亡くなった長男が守ってくれたからだと思うの」としんみりと語り、今回の事故についてこう振り返った。
「家の被害が一番酷いのはバスルーム周辺だったわ。でもあの日はすでにキャノンの入浴を済ませていて、私たちが怪我をすることはなかったの。それに大きな梁がベビーベッド脇に落下していたのだけど、キャノンを直撃することはなかったわ。まるでキャノンのまわりにシールドが張り巡らされているようだったの。」
夫妻はその夜、近所の親戚の家に避難したが、倒木による家の被害はかなりのもので修復しなければとても住める状態ではないという。
実は一家は2016年に洪水で家を失っており、ケールさんは「つらいことを言えばきりがない」と明かすも、最後にこんな力強い言葉を述べた。
「家は家であって物質的なものにすぎないし、やり直すことができる。ただ今回の騒動で身に染みて感じたのは、家族がいかに大切かということだよ。」
ちなみに今年1月にも米ワシントン州で、暴風雨で倒れた木が屋根を突き破り寝室を直撃していた。当時ベッドで就寝中だった女性は奇跡的に腕と脇腹の間に木が突き刺さり、命に別状はなかったという。
画像は『7News 2021年7月8日付「US mum’s anguish as large tree falls on roof over five-month-old sleeping baby」(Credit: NBC/ Courtney and Kale Buchholtz)(Credit: Courtney Blanchard Buchholtz/Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)