固定資産税等の増額を行うことで保安官の待遇を30年ぶりに見直す住民投票(プロポジションP、Prop P)が可決された。これにより保安官の給与増額、増員、設備の強化などが約束され、保安官の初任給が約413万円(37,902ドル)から約548万円(50,300ドル)に上昇するなど、保安官にとっては非常に嬉しいニュースになったのだ。
そのため今年誕生した赤ちゃんは住民投票の恩恵を受けた‟プロップP・ベビー(Prop P babies)”と呼ばれているそうで、同保安官事務所のマット・ムーア巡査部長は「もちろん、ただの偶然ではないでしょうね。収入がアップすれば融通が利くし、子育てもしやすくなりますからね。だって最近は子育てにお金がかかるでしょう」と笑う。
また生後6か月の息子がいるアンディ・サイズ保安官は「子供は何ものにも代えがたい存在だね。嫌なことがあっても、家に帰るとそんなことは全て忘れちゃうよ」と子育てを存分に楽しんでいる様子を語り、生後4か月の娘を持つA.J.カウスラー保安官は「うちは共働きだから、待遇アップは本当に助かってるよ。そうでなかったら妻が12週も育休を取るのは無理だったろうね」と心中を明かした。
『PEOPLE.com』によると、所内で積極的に育休を取る保安官パパや、ぜひ同郡で保安官になりたいという若者が急増中で、職場は活気に溢れているとのこと。デイブ・マルシャーク保安官は「住民投票の結果次第では、保安官の辞職が増えるんじゃないかとの噂もあったんだ。家族をサポートすることはとても重要。ベビーラッシュは大歓迎さ」と述べている。
画像は『St. Louis Post-Dispatch 2019年11月5日付「Deputy dads: Jefferson County law enforcement sees 17 babies born this year」(Photo by J.B. Forbes)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)