母親は当時、女児の父親に虐待されていて、妊娠したことを隠していた。
そして母親は、仕事に出かける際は女児を自宅に放置し、外に連れ出すことも人と関わりを持つこともさせなかった。また、食事はシリアルを牛乳に浸したものをシリンジに入れて与え、時々オムツを替えていた。驚くことに女児にはきょうだいがいて普通に学校に通っており、母親はクリスマスイブに女児だけ残し、きょうだいを連れて両親の家に一泊したこともあった。
母親は当局の調べに対し、「引き出しは開けっ放しだった。娘はずっと引き出しの中にいたわけではない」と語ったものの、「あの子は家族の一員ではない」と主張しており、女児は現在、里親のもとで暮らしている。
医師によると、女児の現在の発達年齢は生後10か月ほどで、これまでに2度の口蓋裂の手術を受けている。ただ今後も手術が続くそうで、女児を引き取った里親は次のように語った。
「この子は当初、自分の名前さえ理解していませんでした。また、笑うことを教える必要があり、食べ物が何かということさえ知らなかったのです。初めての言葉、初めての一歩など、たくさんのことが彼女にとって初めてであり、これは悲しいことです。でもこれから、彼女と初めての瞬間を一緒に過ごすことができるのは素晴らしいことだと思っています。」
ちなみに母親は、児童虐待などの4つの罪を認めており、この事件を担当したレイチェル・ディ・ニコラ巡査(Rachel Di Nicola)は、「あの子が短い人生の中で経験したことは想像を絶するものだ。子供をあんなふうに苦しめることができるなんて、本当に信じ難いことだよ」と述べた。
画像は『People.com 「Mother Sentenced for Hiding Baby Daughter in Drawer for First 3 Years of Her Life: ‘Extreme Neglect’」(PHOTO:Cheshire Police)(PHOTO:CPS)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C)