全身にゴールドのスパンコールが施されたロングドレスだった。ゴールドの輝きが周囲の光を反射し、レッドカーペットで華やかに映えた。
長袖のドレスは胸元が深いV字にカットされ、ストレートのスカートが床まで伸びている。ジュリアンはロングヘアをセンターパーツで分けて後部でまとめ、耳には大ぶりのゴールド・イヤリングを着用。シルバーのサンダルヒールを合わせ、煌めくコーディネートを完成させていた。
レッドカーペットでは、ジュリアンがピンクのスーツ姿のアルモドバル監督と、「シャネル」によるフリルが付いた白いパンツスーツを着たティルダと並び、カメラに向かってポーズを取る場面もあった。
ジュリアンの美しいドレス姿に、SNSでは絶賛のコメントが続々と書き込まれた。
「彼女は素晴らしい。ゴージャスで、才能があり、服のセンスも抜群だわ。彼女が大好きよ!」
「ジュリアンは63歳なの? そんな年齢だなんて驚きだわ。今でも素敵なんだもの。」
「ジュリアンはいつも自然でゴージャス。それに本当に素晴らしい女優だ。」
映画『The Room Next Door』のプレミア上映会が終わると、会場では17分にもおよぶスタンディングオベーションが巻き起こった。現在のところ、この記録は今年の映画祭で最長となった。
米メディア『Variety』によると、アルモドバル監督はジュリアンとティルダの両頬にキスをすると、両腕を高く上げて喜びを表現したという。観客からは「ペドロ! ペドロ!」と監督の名を連呼する大合唱が起こり、ジュリアンは涙ぐんでいたと伝えられている。
画像は『La Biennale di Venezia Instagram「#BiennaleCinema2024 #Venezia81」「#BiennaleCinema2024 #Venezia81 #Concorso #Competition」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)