遊んでくれそうな人を見つけると、再びボールを落とした。今度は近くにいた女性がボールを拾い、それを投げ返した。2度失敗したものの、3度目には無事にバルコニーの中へ投げ入れることができた。
犬はこの遊びを大いに楽しんでおり、この後にもボールを道路に落とし、投げ返してもらうのを待っていた。約1分半の動画の中で合計3回ボールを落としており、通行人たちは突然落ちてきたボールに困惑しながらも、上を見て犬の存在に気付くと笑顔を見せていた。
ニカさんは、「バルコニーで遊んでいた犬が、誤ってボールを落としてしまったと思っていたのですが、犬が自らボールを落としているのを見て、わざとやっていることに気付きました。周りの人たちも立ち止まって犬を見上げていましたね。ボールを投げ返した人たちは、窓を割らないように優しく投げていました。こんな光景を見たのは初めてですよ」と、笑顔で話す。
犬と通行人の心温まる触れ合いを、ニカさんはもっと見ていたかったそうだが、犬は部屋の中に戻ってしまい、そのまま戻ってこなかった。
ニカさんが3日にこの動画をTikTokへ投稿すると、1850万回を超える再生回数を記録した。コメント欄には、「誰か見上げてくれるまで待っているなんて、賢い子だ」「投げ返してくれそうな人を選んでいるのが分かる」「予定を全部キャンセルして、一日中この犬と遊んでいたい」「通行人がみんなすぐに投げ返してくれるのが素晴らしい」「犬が人間をトレーニングしているみたいだ」「一日中見ていられるね」といった声が寄せられ、多くの人が犬の無邪気な行動に心を掴まれていた。
この犬はポーランド国内でも話題を呼び、地元のテレビ局『ポーランド・テレビ(TVP)』が飼い主のアニエスカさん(Agnieszka)を取材したところ、犬の名前は“ブーバ(Buba)”であると判明した。アニエスカさんは、「一度、ブーバが誤ってバルコニーからボールを落としてしまった時に、誰かが投げ返してくれたんです。それからずっと続いています」と明かしている。
ブーバはときに数時間もこの遊びを続けているそうで、現在ではすっかり観光名所の一つになり、大勢がブーバとのキャッチボールを楽しんでいる。
ちなみに昨年4月にはベルギーにて、地下鉄駅の階段でボールを転がしてキャッチする、“ひとり遊び”を楽しむ犬の姿を捉えた動画が拡散された。賢く可愛らしい犬の姿を地下鉄利用者たちは微笑んで見守っており、「この犬はひとりでも人生を楽しむ方法を知っているんだね」といった声が寄せられていた。
This dog on a balcony in Poland convinces strangers below to play fetch with him. 13/10 pic.twitter.com/bImLwYeKZZ
— WeRateDogs (@dog_rates) August 7, 2024
画像は『The Dodo 「Passersby Are Perplexed By Falling Tennis Balls ― Until They Look Up」(TikTok/@ona.clay.ring)』『ona.clay.ring TikTok』『Wero TikTok「#dc #dlaciebie #viral」』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)