玄関まで来ると「ミャー、ミャー」と鳴きながらヘイゼルの後を追って中に入ろうとした。しかし子猫は、玄関の段差をうまく越えられず後ろに転がってしまうと、ヘイゼルはすかさず子猫を優しくくわえて運んであげたのだった。
そんなヘイゼルの子猫に対する愛情を見て、モニカさんは子猫に“シーバ(Sheba)”と名前をつけて、そのまま世話をすることにした。雨に濡れて路上でひとりぼっちだった子猫は、ヘイゼルのおかげで温かい家族を手に入れた。モニカさんは当時、メディアの取材に対してこのように語っている。
「シーバは元気いっぱいで愛嬌たっぷりの子猫で、ヘイゼルが連れてきた時は、私の手のひらほどの大きさしかありませんでした。私は皆さんに、『ペットを飼うのに大金をかける必要はない』と伝えたいのです。救助や新しい家族が必要な犬や猫は山ほどいますから。」
「娘と私は、母犬に拒絶されてしまった生後5週ほどのヘイゼルとそのきょうだいを保護しました。この子たちは、私にたくさんの喜びと笑いをもたらしてくれたのです。たぶん、私がこの子たちを救ったのではなく、この子たちが私を救ってくれているんだと思いますよ。」
その後、シーバはモニカさんの兄弟マイケルさん(Michael)が飼うこととなったが、モニカさんとマイケルさんはヘイゼルとシーバが一緒にいられるように、2匹で会う時間を作ってあげているそうだ。
画像は『My Positive Outlooks 「Tiny dog out for potty break finds abandoned kitten on the street and leads it home to take shelter」(YouTube)』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)