当時のことをこう振り返る。
「心臓が止まるかと思い、『あれでは助からないだろう』と衝撃を受けました。あの夜は雨が降っていて寒かったし、彼が生きているとは考えられなかったです。」
現場の土手は急で、車がある場所まで降りるにはラペリング(急峻な斜面や岩壁など高所からの懸垂下降)に使う道具が必要だったため、タイリーさんはその後、携帯電話が繋がる場所まで車で移動してベーカー郡保安官事務所に通報した。
現場に急行した救急隊は、ブランドンさんが助けを求めて叫ぶ声を聞き、まずはチェーンソーを使って道を切り開いた。そしてブランドンさんを見つけるとロープで繋いだバスケット担架に乗せて引き揚げ、救急ヘリコプターで近くの病院に搬送した。
タイリーさんはブランドンさんの容体について、「足首にヒビが入り、体は打撲傷が相当ひどい。年も年だし、自分の足で歩けるようになるまでには時間がかかるだろうね」と明かし、飼い犬たちについては「1頭は股関節を骨折し、大腿骨に怪我をしていた。そしてもう1頭は脚を2か所骨折していたよ」と語っていた。
なおブランドンさんの救助には米国森林局、ベーカー郡サーチ&レスキューや地元消防隊のボランティアなどが関わっており、ベーカー郡保安官事務所は4日、Facebookで感謝の言葉を綴っていた。
そしてこのニュースには、「素晴らしいチームワーク」「いい仕事をしたね」「この事故で生きていたのは本当にラッキーだったね」「ブルー、よくやった」「ブルーの写真を見たい」といったコメントが相次ぎ、ベーカー郡保安官事務所は11日、ブランドンさんとブルーの写真を改めて投稿。「早く良くなるといいね」といった声が多数寄せられた。
ちなみに2021年にはイギリスで、山登り中に発作を起こして意識を失った飼い主に対し、愛犬2匹が見事なチームワークで助けを呼び話題となっていた。
画像は『Baker County Sheriff’s Office Facebook「Press Release: Halfway Man Rescued After Car Crash Leaves Him Stranded Overnight」「We understand folks have been patiently waiting to see a photo of Blue」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)