ウエストから裾に向けてフレアが広がっている。
王妃が被る赤いベレー帽には長い羽根が装飾され、スカルとクロスボーンの帽章が付いている。耳にはパールのドロップイヤリングを着け、黒い手袋とバッグ、ブーツを合わせていた。
そしてコートドレスの左胸に着けていたのは、スカルとクロスボーンをモチーフにしたブローチだ。このブローチは故エリザベス女王が所有したもので、カミラ王妃が公の場で着用するのは、今回が初めてだ。
生前のエリザベス女王は、1947年の21歳の誕生日に王立槍騎兵隊の前身部隊である第16/5槍騎兵隊(ランサーズ)の大佐に任命され、2022年9月に崩御するまで連隊に所属していた。
槍騎兵隊はエリザベス女王やクイーン・マザーと密接な関係にあったことから、2017年に女王の部隊として“ロイヤル・ランサーズ(王立槍騎兵隊)”と改名された。
エリザベス女王は2015年5月2日、ノース・ヨークシャーのリッチモンド城で行われた王立槍騎兵隊と第9/12槍騎兵隊の合併パレードに出席した際、このブローチを着用していた。
王立槍騎兵隊を訪問したカミラ王妃は、連隊の敬礼によって歓迎を受けた。パレードを視察後、隊員達の家族と交流し、連隊の軍事的名誉に貢献した現役・退役隊員に5つの勲章(Buchan Medal)を授与した。その後スピーチを行い、隊員達と一緒に記念撮影も行った。
王妃の父親である故ブルース・シャンド少佐は第二次世界大戦中、第12槍騎兵隊に従軍し、2つの戦功軍事勲章を受章した。連隊のオフィスを案内された王妃は、1992年に父親が退役軍人達とディナーを共にした時の写真を見せてもらう場面もあった。
画像は『The Royal Family Instagram「The Queen has paid her first visit to The Royal Lancers, since becoming their Colonel-in-Chief, in North Yorkshire.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)