メリーランド州にある動物保護団体「Forever Changed Animal Rescue(以下、FCAR)」に移動した。
コニーがいたコンテナには車の廃品が積み込まれており、なぜコニーがこの中に閉じ込められてしまったのか、その経緯は不明だ。港にいた人々を驚かせたことには間違いないが、この後、コニーはさらなるサプライズで人々を仰天させることになった。
FCARのスタッフらが、体重が基準を下回る30ポンド(約13キロ)しかなかったコニーの健康状態をチェックするため、血液検査などを行った。その検査の際、コニーの乳腺が発達していることに獣医が気づき、レントゲン検査でも気になる所見がいくつか見られたそうだ。そこで超音波検査を行ってみると、コニーは妊娠していることが判明したのだ。
「胎児の心音は力強いものでした。コニーは8日間も飲まず食わずだったため、出産まで経過を注意して見守る必要がありますが、今のところ希望は持てると思います」とFCARは説明している。
コニーは出産を終えるまで、獣医のもとで過ごすことになるという。また、コニーはフィラリア症(蚊を介して犬の心臓や肺動脈に寄生する「犬糸状虫」が引き起こす病気)の検査で陽性と診断されたため、出産を終えた後にこの治療を行い、最終的に新しい飼い主を探すことになるそうだ。
このニュースを見た人々からは、「この子が見つかって本当に良かった」「どうして閉じ込められてしまったんだろう」「夏の暑い時期じゃなかったのは幸運だったね」「これはすごいストーリーだ」など、驚きの声が多数寄せられた。
なお、テックインサイト編集部ではFCARに、コニーのその後の様子や現在の健康状態、どのようなケアを受けているのかなどをうかがうべく取材を申し入れている。
ちなみにイギリスでは2020年、輸送コンテナに2か月も閉じ込められていた猫が話題を呼んでいた。この猫は中にいたクモを食べ、結露で水分補給をして生き延びたと考えられている。
画像は『U.S. Coast Guard Heartland Facebook「Earlier today, a team of marine inspectors from U.S. Coast Guard Sector Houston-Galveston saved a life in a way that was unexpected.」』『The Sun 「MIRACLE MONTY Pet cat survived two months trapped in a shipping container by eating spiders and licking condensation off the walls」(Credit: CornwallLive/BPM)』『Star Shine Shipping Instagram「Unbelievable, but it happens in life!」』『BBC 「Wrexham: Missing dog takes 100-mile round-trip in taxi」(GEORGIA CREWE)』『Space Coast Daily 「DOG OVERBOARD! Corgi Falls From Boat into Main Channel of Indian River, Swims 7-Miles to Safety in Rockledge」(Mandi Concannon Facebook image)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)