体毛がさらに濃くなり頭を抱えるようになった。
実はエステルさん、「自分の毛深さは遺伝によるもので、祖先は西アフリカ、コートジボワールのウェ族」ということを後で知ったという。同国では、植民地化される前は「女性の体毛は成熟と女性らしさの象徴で美しいこと」と考えられていたようで、そのうち「毛深いことは恐れるべきことではない。それを受け入れよう」と思うようになったそうだ。
そしてちょうどその頃、ムダ毛を処理することに疲れと疑問を感じ始め、2019年にまず、胸毛を剃ることを止めた。そしてSNSで「ボディー・ヘア活動家」と名乗り、全ての体毛の処理を止めてビキニ姿を披露。2021年1月には「自分を受け入れよう(セルフ・ラブ)」という特集を組んだファッション雑誌『Glamour UK』の表紙を飾った。
エステルさんはこれまでの経験から、「自分を晒すことで美の基準というものが再定義されると嬉しい」と述べており、SNSでは「自分を恥じるべきでなく、時間をかけて前向きに受け入れていこう」とメッセージを発信している。
そんなエステルさんには、「絶対ノー」「女性の胸毛はちょっと抵抗がある」「これは異様」といった批判的な声もあるものの、その多くはポジティブで、次のようなコメントが寄せられている。
「インスパイアされる。」
「あなたのおかげで、私もムダ毛処理を止めたの!」
「毛を剃らなくても、あなたはとても美しい。」
「あなたから発せられるエネルギーが大好きなの!」
「元気をもらっているよ。」
そしてテックインサイト編集部からも、エステルさんに「今後も多くの人を勇気づける存在でいて欲しい」とのメッセージを届けている。
ちなみに過去には、「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」を患い多毛で悩む女性が、髭を剃ることを止めたことをきっかけにSNSを始め、大きな反響を呼んだ。特に同じ病気の人たちが、この女性にインスパイアされたという。
画像は『Queen Esie TikTok「I know you’re in love but stop staring」「In 2018, I had a bikini photoshoot」「That’s Body Hair | Let us think about Body Hair」』『Queen Esther Instagram「I am so happy to share my very first cover with y’all!」「Be at Peace with your Body Hair」』『Nellie J Instagram「Got PeeSeeOhEs?」』『barb Instagram「my luv」』『Eldina Jaganjac Instagram「Selfie med mad i mundvigen」』『cydni.akbar TikTok「Why am I so unsymmetrical」』『Metro 「Woman whose hormone condition made her grow a beard says ditching shaving is the best thing she’s ever done」(Picture: SWNS.com)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)