棺の隙間から中を覗いた際に「靴下を履いた完全に無傷の状態の足が見え、埋葬された時と変わらないように見えた」と話している。
また匿名を条件に米ニュースメディア『Newsweek』の取材に応じた修道女は、他の修道女と交代で靴下を履いた遺体の足に触れた時に「かなり湿っていたが、足は完全な状態でした」と明かしており、さらにこう続けた。
「埋葬して間もない時、彼女の顔に土がかかったことで右目が陥没していました。そのため顔には蝋を塗っています。しかし彼女のまつ毛や髪、眉、鼻、唇など全てが残っており、口元は微笑みそうな感じでした。」
その後、同修道院では遺体に付着していた黒カビを取り除くため熱湯で丁寧に洗浄したが、肌が黒ずみ始めてしまったため、遺体の顔や手などには蝋が塗られたようだ。
ランカスター女史の遺体が地元で噂になると、人々は「ミズーリの奇跡」と呼び、小さな町にある同修道院には多くの巡礼者が訪れるようになった。
同州カンザスシティから息子夫婦と一緒に来たというメアリー・ルー・エナさん(Mary Lou Enna、86)は、このように語っている。
「はじめは非現実的な感じでした。でも彼女の姿を見つめているうちに涙が溢れてきて、『これは現実であって、とても大切な意味がある』と分かったのです。」
ランカスター女史の遺体は今月29日まで礼拝堂に安置され、その後はガラスケースに納められて祭壇の近くに移される予定とのことだ。
画像は『Shaun Wesley 2023年5月23日付Facebook「I had the tremendous blessing today of venerating the possibly incorrupt body of Sister Wilhelmina」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)