クーパーの姿はどこにも見当たらなかった。
クーパーがいなくなってから25日が経過し、ナイジェルさんが諦めかけた頃、クーパーが前の飼い主の家で発見されたという朗報が届いた。クーパーは子犬の頃から一緒だった前の飼い主のことが忘れられなかったのか、行方不明になった場所から約64キロ(40マイル)もの大移動をして前の家に戻ったのだ。
Lost Paws NIのスタッフは「クーパーは賢い子ですよ。一体どのようにして成し遂げたのか、実際のところは知る由もありませんが、本能が慣れ親しんだ場所へと導き、前の家にたどり着いたのです」と話しており、クーパーが森や幹線道路沿いを、夜間を中心にひたすら歩いて前の飼い主のもとへ向かったのではないかと推測している。
約1か月間、クーパーはほとんど飲まず食わずの状態で過ごしていたとみられており、現在はナイジェルさんの自宅で少しずつ食事を摂りながら回復しているという。ナイジェルさんは「本当はクーパーと一緒にジョージも引き取りたかったのですが、ゴールデンレトリバーを3匹飼うのは難しかったのです。クーパーが前の家族に会いたかったのか、もしくはジョージが恋しかったのかは分かりませんが、クーパーが生きて戻ってきた事実には驚くばかりです」とコメントを残した。
ちなみに今年1月にも同様のケースが発生しており、新しい飼い主に引き取られた後に行方不明となった犬が、世話になった保護施設のドアベルを夜中に鳴らして帰ってきたというニュースが注目を集めていた。
画像は『The Mirror 2023年4月28日付「Rescue dog escapes new owners and walks 40 miles back to former home that got rid of him」(Image: Nigel Fleming)(Image: Lost Paws NI)(Image: Google)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)