“トゥルーパー(Trooper)”と名付けられた。トゥルーパーはこの後すぐに獣医のもとに運ばれた。
トゥルーパーに処置を施した獣医師のジュリア・シーハン氏(Julia Sheehan)は「トゥルーパーが運ばれてきた時、そのあまりに酷い状態を見て、生きていないのではと思いました」と語っている。
同氏によると、トゥルーパーはセメントで固められて身動きが取れず、自分の排泄物の上に長いこと横たわっていたせいで体は汚れて悪臭を放っていたという。トゥルーパーは汚れた被毛を刈ってもらった後、シャンプーで体を綺麗に洗ってもらい、見違えるように愛らしい姿となった。ところが検査の結果、22もの病気などが確認された。
中でも深刻だったのは、心雑音と耳の感染症、目の中の潰瘍、さらには椎間板ヘルニアを患っていたため歩くことができなかった。このような状態にもかかわらず、トゥルーパーは誰に対してもとてもフレンドリーに応えてくれるそうだ。幸いにも徐々に回復しつつあり、今後は歩けるようになるために専門医のもとへ送られるという。
Tri-County Humaneでは現在、トゥルーパーの治療費をまかなうための寄付を募っており、既に1万7900ドル(約233万円)以上が集まっている。またTri-County HumaneのInstagramでは今月29日、後ろ足をしっかりと床に踏ん張って立ち上がるトゥルーパーの姿が見られた。
同州マイアミのテレビ局が運営するニュースメディア『WPLG Local 10』によると、地元警察がトゥルーパーの件について捜査を開始し、彼をこのような目に遭わせた犯人の逮捕に繋がる有力な手がかりに、現在1万6000ドル(約208万8000円)の報酬金を支払うとのことだ。
画像は『Tri-County Humane 2023年1月23日付Facebook「He was cemented to the ground.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)