「妻や子どもたちにこのことを話すつもりはありません。他人に優越感を抱き、将来勉強や仕事に打ち込まなくなってしまうことが心配なのです」と友人だけでなく家族にすら当選の事実を話すつもりはないと明かした。
リーさんが懸念するように、大金を手にしたことで周囲の人物が豹変するケースもある。昨年には米オクラホマ州で、2億2000万円の宝くじに当選した女性が夫に殺害されており、急に巨額を手にすることの恐ろしさが露呈したこの事件に多くの人が驚いていた。
これまで10年以上にわたって宝くじを買い続けてきたリーさんは、数十人民元ほどの当選しか経験していなかった。「趣味として宝くじを購入していたので、家族はあまり気にしていませんでした。宝くじの購入にそこまでの金額を使ってはおらず、私にとって宝くじは希望の光を与えてくれるものでした」と話すリーさんは、同じ数字が並んだ宝くじを買い始めたのはここ数年のことだったという。その理由について「見た目がいい感じだったから」とそれほど深い意味はなかったそうだ。また当選が発覚した先月21日は金曜日で、換金は次の月曜日だった。週末の間に当選した宝くじを失くしてしまうことを恐れたリーさんは、土日の間ずっとホテルに泊まって一歩も外には出なかったと話している。
なおリーさんは当選金額のうち500万人民元(約1億円)を慈善団体に寄付し、4300万人民元(約8億7400万円)の税が引かれた合計1億7120万人民元(約34億8000万円)を手にしたが、残りの当選金の使い道はまだ決めていないそうだ。
画像は『South China Morning Post 2022年10月30日付「Mystery lottery winner in cartoon costume: Chinese man who won US$30.6 million jackpot keeps windfall secret so family won’t become conceited」(Photo: Baidu)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)