よほどリッキーさんが持たせてくれたサンドイッチが口に合わなかったようだ。
この動画をリッキーさんが自身のTikTokアカウントに投稿すると、これまでに再生回数が1400万回を超えるほどの大反響を呼んだ。コメント欄には「男の子はランチが終わってからずっとこれが言いたくて仕方なかったんだろうな」「これが初めての幼稚園から帰ってきた第一声だなんて面白すぎる」「子どもは正直だからね」などといった声が多数届いた。
実はこの動画、4年前に撮影されたものでリッキーさんは毎年、この動画を学年の始まりにInstagramに投稿していた。しかし今年になって初めてTikTokに投稿すると多くの人の目に留まり、爆発的な人気を集めて一気に拡散された。
ここで気になるのは、エイブ君が“酷い”と表現したサンドイッチの中身だ。リッキーさんは当時、幼稚園は半日だけだったためランチを持たせる必要はないと思い込んでいたが、必要だと分かり慌ててサンドイッチを用意したという。普段よく作っているピーナッツバターサンドイッチはアレルギーの観点から持っていくことができず、家にはほとんど材料がなかったので手早くバターとジャムのサンドイッチを作った。
現在9歳になったエイブ君は「バターの味は知っていたけど、あれはバターの味とは違っていた」と当時の“酷い”サンドイッチの味を振り返った。どうやら冷凍庫から出して使ったバターが、お昼の時間までに腐ってしまったとエイブ君とリッキーさんは考えているようだ。
「バターとジャムのサンドイッチはもう作りませんよ」と笑って話すリッキーさんは、「この動画がどれだけ世界に笑顔を届けられたかを考えると本当に嬉しいです。母親であることは、いつも最高の姿を見せてあげたいと思い大変なものです。私の失敗を世界に発信することで、他の母親たちの気持ちが少しでも楽になったらいいですね」と明かした。
今回大きな反響を得たエイブ君とリッキーさんは、米国における子どもの飢餓問題について知ってもらう良い機会と捉えて専用ホームページを立ち上げた。今後はエイブ君の「酷いサンドイッチ(Terrible sandwich)」やリッキーさんの「教えてくれてありがとう(Thanks for letting me know)」など今や有名になった言葉を使ってグッズを作り、売り上げの50%を寄付すると公表している。寄付先は米国を拠点に活動する非営利団体「フィーディング・アメリカ(Feeding America)」で、同団体は200か所を超えるフードバンクを管理し4600万人以上に食事を提供している。
@ricki_weisberg Wait for it… #backtoschool #momsoftiktok ♬ Oh No – Kreepa
画像は『The Nonprofit Publicist 2022年9月6日付TikTok「Wait for it…」』『Ricki Weisberg | Nonprofit Publicist 2021年8月8日付Instagram「Big little kid.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)