隊員らが携帯電話でカモの鳴き声を流して聞かせたところ、2時間後にようやく外に出てきたという。
ダニエルズ検査官は当時の状況をこう振り返った。
「このような救出作業は時間がかかるので根気が必要です。なぜなら子ガモは排水溝に接続するパイプに入り込んで姿を消してしまうことがあるからです。実際に子ガモはしばらく外に出てきませんでした。そこで私たちの手が届く場所に呼び戻そうと、携帯電話でカモの鳴き声を再生したのです。救出には2時間ほどかかりましたが、消防隊員は必ず子ガモたちを助け出すと決めていました。彼らのサポートは素晴らしいもので、現場で交通整理も行ってくれて本当に助かりました。」
「子ガモたちが姿を現した時は本当にうれしくて、みんなで喜びました。羽毛が少し乱れた状態でしたが、5羽すべてが無傷で救出されました。今回の出来事を通じて動物愛護のために私たちができることをまたひとつ思い出させてくれました。いつもながら、私たちが助けを求めた時にはいつも協力してくれる消防隊員の思いやりと配慮には大変感謝しています。」
5羽の子ガモたちは今後、RSPCAの保護下に置かれたのち地元の野生動物保護団体に送られ、ある程度成長してから自然界に放たれる予定という。
なお今回のニュースには、世間から次のような温かいコメントが寄せられた。
「なんて素晴らしいの! この子たちがみんな元気に育ちますように。」
「助けてもらえてよかった。RSPCAと消防隊のみなさん、ありがとう。お疲れ様。」
「なんて可愛い子ガモたちでしょう。動物を虐待する人もいるけれど、素晴らしい組織のおかげで救える命もある。」
画像は『Metro 2022年5月7日付「Ducklings rescued from storm drain after officers lure them out with duck noises」(Picture: PA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)