それが腺様嚢胞がんであることが判明したのだ。「手術や治療を行うことはできるが、ステージ4のがんで余命3年から5年」との宣告を受けたクリスティンさんはその後、ロンドン・ブリッジ病院(London Bridge Hospital)で専門医による手術を受けることになった。
「がんの切除手術は12時間にも及んで、切り取った顎の部分には左の腰から取った骨を移植しました。そのため顔の形も変わってしまったし、歩くにも話すにもまた一から練習が必要でした。でも私にとって何よりも辛かったことは、当時12歳だった娘のビクトリア(Victoria、21)に真実を話すことでした。娘には『ママがどれだけ強いか知っているでしょう。私たちはきっと乗り越えることができる。これは単なる出来事に過ぎないから、これからのことに集中すればいいのよ』と伝えました。」
「手術後に受けた放射線治療の影響で、顔や首、耳の皮膚が焼けてしまって口内炎もよくできるようになりましたね。1年ほど療養生活を送っていましたが、2015年に肺に転移が見つかって再び手術することになったんです。そんなストレスに耐えきれなくて、当時の夫とは離婚することになりました。」
その後も働きながら治療を続けてきたクリスティンさんは合計で3回の手術を受けたそうで、現在は半年に一度の定期検診を受けており経過は良好だという。
そんなクリスティンさんはこのほど、2016年2月に職場で出会い交際を続けきたバリーさんと結婚式を挙げた。「余命3年から5年」の宣告から9年、クリスティンさんは新しい夫との将来を楽しみに、がんに負けず精一杯生きていきたいとしてこのように語っている。
「私の42歳の誕生日にバリーからプロポーズを受けて、昨年11月27日に結婚式を挙げました。弟のトニー(Tony)とバージンロードを歩いて、ビクトリアが介添人になってくれて最高の日になりました。次の検診は2月で、がんは完治していませんが治療がうまく行っているおかげで転移もありません。私はこれまでも前向きな人生を歩んで来ましたが、バリーのおかげで将来がもっと楽しみになりました。彼と一緒にいるととても元気になれるんです。これからも一緒にポジティブな人生を送りたいと思っています。」
画像は『The Sun US 2022年1月7日付「SHOCK DIAGNOSIS I was devastated when ‘toothache’ turned out to be incurable cancer – I thought I had food stuck in my tooth」(Credit: PA Real Life)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)