家庭医に皮膚科医を紹介してもらって診察を受けた。するとすぐに「これはがんの可能性が高い」と指摘され、生体組織診断を受けた。
「皮膚科医からがんと聞いても『そんなことはないだろう』とピンと来なくて。でも生検から7週間後、皮膚がんの一種である基底細胞がんであることが判明したの。ちょうど友人をがんで亡くしたばかりで、私も死ぬのではと恐怖でいっぱいになったわ」と語るニッキーさん。医師には放射線治療と手術の2つの選択肢があることを聞かされたが、「放射線治療の副作用を避け、一刻も早くがんを取り除きたい」と手術することを決意した。
こうして同年12月、ニッキーさんはがんの摘出手術を受けた。基底細胞がんは表皮の一番下の層や毛包を構成する細胞から発生する腫瘍で、この時点でニッキーさんのがんは約1.5センチにまで大きくなっていた。医師はがんを確実に取り除くため、患部を直径3センチほど切除し、ニッキーさんの太腿から皮膚を移植する手術は2時間を要した。
手術後は太腿からの出血がなかなか止まらずに感染症にも罹ってしまい、心も体もつらい日々が続いたという。
ニッキーさんは「手術痕を初めて見た時はショックだったわ。だって頭を銃で撃たれたかのように穴が開いていたのよ! それに太腿から移植した皮膚からは毛が生えず、今も頭頂部はハゲたまま。外見もそうだけど、精神的な打撃も大きかったわ」と語ると、次のように注意喚起した。
「皮膚がんになる可能性は誰にだってあるの。だから子供だけでなく大人も日焼け対策をすることをお勧めするわ。今の私は、外出するときは必ず帽子を被り、日焼け止めクリームを毎日塗っているの。私のようにならないためにも、日焼け用ベッドの利用は絶対にノーよ。」
「もし皮膚に異常があったら、すぐに病院に行くことね。医師の診断に疑問を感じたら、自身の直感を信じてセカンドオピニオンを聞くことも大切よ!」
なおニッキーさんは2019年からマラソンに挑戦し、非営利団体「世界がん研究基金」への寄付を呼びかけるなど、がんの啓発活動を幅広く行っている。
画像は『The Mirror 2022年1月21日付「Sunbed addict mum bravely shows off bald patch after skin cancer left hole in her head」(Image: Nickie Murtagh / CATERS NEWS)』『Nickie Noo Murtagh 2022年1月17日付TikTok「Reply to @hannahleekx」』『Sunburnt85 2020年10月30日付Instagram「Finally …..」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)