翌朝にブルーノの容体が急変した。
「朝になるとブルーノの呼吸が荒くなり、吐いてしまったのです。それから全身が硬直して倒れてしまいました」と当時を振り返るダニーさんは、急いでブルーノを近くの動物病院へ連れて行った。
獣医が体内のどこにおもちゃがあるのかを確認するためにレントゲン検査を行うと、背中に特徴的なプレートが並ぶステゴサウルスのシルエットがブルーノのお腹の部分にくっきりと写っていた。
「どの種類の恐竜を飲み込んでしまったのか分かっていませんでしたが、まさか足や尻尾までこんなにはっきりと写るなんて驚きましたよ。でもサイズ的に『こんなのものを飲み込めるのか!?』という気持ちが強く、少し面白い瞬間でもありましたね。」
「それでもみんな絶句していましたよ。犬の体内に恐竜がいるなんて誰も見たことがないと思うので、そこの動物病院でブルーノは有名になってしまいました。」
獣医は驚きながらも、まずはブルーノの口から飲み込んだものを取り出せるかどうか試した。40分ほどトライしたが上手くいかず、手術の方がブルーノへの負担が少ないと判断された。
しかし手術で使う麻酔にはリスクがつきもので、特にフレンチブルドッグは骨格の関係で呼吸困難に陥りやすいという。こうした理由で獣医から「ブルーノが助からない可能性もわずかにあります」と伝えられたそうだ。
獣医はダニーさんに厳しい言葉をかけながらも、無事に恐竜を取り出してブルーノの手術を成功させた。口から取り出そうとした時に喉が傷ついてしまったそうだが、2週間後にブルーノは元気いっぱいに復活した。
ブルーノが無事で胸を撫でおろしたダニーさんだったが、加入していたはずのペット保険が知らない間に失効してしまっていたため、緊急手術費用として2500ポンド(約38万円)を支払う羽目になってしまった。
やんちゃな愛犬のせいで懐が寒くなってしまったダニーさんだったが、「ブルーノが生きて元気に過ごしているのを見ると、貯金を崩した甲斐があったと思えますね」とポジティブに捉えている。
画像は『Metro 2021年12月7日付「Naughty French Bulldog has worst birthday ever after swallowing toy dinosaur whole」(Picture: Kennedy News and Media)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)