ベッドに載せられたまま手術室から夫が待つ集中治療室に移動した。JBさんは隣で見つめるヘイリーさんの手を握り、息子を胸に抱いたまま静かに息を引き取ったという。33歳だった。
なおヘイリーさんは医師に「予定日よりも3週間早い出産となると、赤ちゃんが新生児集中治療室で治療を受ける必要があるかもしれない。その時は父親との対面は難しい」と告げられていたという。しかしJB君はまるでこんな日が来るのを知っていたかのように、体重が3288グラム、身長50.8センチで誕生、肺もしっかり発達しており、ヘイリーさんは「奇跡の子」と信じて疑わない。
ヘイリーさんは病院での出来事をFacebookに投稿し、手術室や集中治療室の医師、スタッフらに感謝の言葉を綴り「みんなが私たちのために全力を尽くし、涙を流していました」と明かすと、こう述べた。
「私がしたことを『勇敢だ』とか『ヒーローのようだ』と言ってくる人がいます。でも私はそれは“愛”だと思うのです。愛する夫の最期の望みを叶えるために、私は自分がしなければならないことをしただけなのです。」
なおJB君が父親と過ごした時間は35~40分ほどだったそうで、夫の死から2週間後のインタビューでヘイリーさんは胸のうちをこう明かした。
「まだ夫がいないという実感は湧きません。急に悲しくなることもありますが、次男の誕生や長男の存在に救われています。JBはのんびりしていておとなしく、亡き夫の性格にそっくりなのですよ。」
ちなみにヘイリーさんは、JBさんについて最後にこんなふうに語った。
「JBは自分のことよりも家族を第一に考え、私や子供たちのことを心から愛していました。本当に尊敬できる立派な夫でした。」
画像は『Haley Parke 2021年12月5日付Facebook「I come to you all with news that is the most joyous, but also the most somber.」』『GoFundMe 2021年12月7日付「JB Parke Family Fund」』『Good Morning America 2021年12月17日付「Mom gives birth early so cancer-stricken husband can meet their son」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)