カニたちは必然的に橋を利用して道路を渡ることになる。
それでも封鎖していない道路を渡ってしまうカニがいるため、島内の国立公園スタッフや住民がカニを道路上から救出しているという。
この光景を自ら撮影した動物・植物学者であるデイヴィッド・アッテンボローさん(David Attenborough)は「大きなスカーレット色のカーテンが、崖や岩を下って海に向かっていくようだ」と表現している。「地球上で最も驚くべき出来事の1つだ」とも話すデイヴィッドさんは、これまでに撮影した映像の中でもトップ10に入ると明かし、自然が成す壮大な光景に感嘆していた。
カニたちは海へ到着すると水分補給のために水浴びし、そして産卵する。その後は再び自分の巣へ戻るため、一斉に森の方に帰るという。このイベントは数週間に及ぶもので、この時期は住民たちも注意深く運転しているそうだ。
この大行進を捉えた映像がSNSでシェアされると、「これは本当に素晴らしい光景」「ちゃんと橋の使い方が分かっているんだね」など驚きの声があがっている。
またあまりの数の多さに「ホラー映画に出てきそう」「一部の人にとっては悪夢の映像だね」など怖がる人がいたり、「みんなで歩いているのが可愛いね」「何匹か反対方向に歩いている子に『間違っているよ』って教えてあげたい」などこの映像を楽しむコメントも届いている。
なお過去にはクリスマス島にて、バーベキュー中に体重約4キロの巨大なヤシガニが大量に現れたという出来事も話題になっていた。
画像は『Metro 2021年11月18日付「Millions of red crabs close roads during stunning migration towards ocean」(Picture: Parks Australia/Reuters)(Picture: Reuters)』『9News 2021年11月17日付「Millions of flame red crabs begin annual migration on Christmas Island」(Parks Australia)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)