「父が亡くなってから2日間、フェロはなにも食べずぐっすりと眠ることもできなかったようです。父とフェロは強い絆で結ばれていたのです」と明かす。
さらにオマーさんの親戚のニハル・イルハンさん(Nihal Ilhan)は、「葬儀の朝のフェロは意気消沈した様子で、ずっと鳴いていました。葬儀の翌日からは毎朝お墓にやってきて、叔父が埋葬された墓の上で横になっているのです。あれこそ忠誠心と言えるのではないでしょうか」と述べ、オマーさんの生前についてこんなエピソードを紹介した。
「叔父は稼いだお金のほとんどを動物たちに使っていました。そして自分で朝食や夕食を摂る前に必ず、犬たちに餌をやっていました。叔父はいつもそうやって、犬たちにたくさんの愛を注いでいたのです。」
なおオマーさんが住んでいたコミュニティーのリーダーは次のように語った。
「オマーさんはいつも動物たちの世話をしていました。フェロは彼が亡くなったのを察し、悲しみに打ちひしがれていたのでしょう。私たちはフェロの目から涙が溢れるのを見ましたよ。」
ちなみに今年8月にはエクアドルでも、亡くなった飼い主の棺から離れようとしない犬の姿が捉えられ、多くの人の胸を熱くした。小さなオス犬は墓地でお別れをする最後の最後まで、棺のそばを離れなかったという。
画像は『Anadolu Agency 2021年11月5日付「Loyal Turkish dog inseparable from late owner」、2021年11月6日付「Esta es la perra que visita todos los días la tumba de su recién fallecido dueño en Turquía」(Duygu Avunduk – Agencia Anadolu)』『Haberler 2021年11月5日付「The dog ‘Fero’ does not leave from the grave of its owner」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)