中からジョセフさんと同じくらいか、もしくはもっと大きい体格のクマが出てきた。車の扉一枚を挟んでクマと対峙するジョセフさんの姿に、動画を見ているこちらも思わず息を飲む映像だ。
ジョセフさんは「行け! どっか行け!」とクマに向かって叫んでおり、撮影者である友人も大きな声を出してクマを怖がらせようとする。狙い通りクマは大きな声に驚き、困惑した様子でジョセフさんと撮影者の方を交互に見ており、その後すぐ森の方へ走り去って行った。
この緊張感あふれる動画をジョセフさんが自身のTikTokアカウントに投稿すると、今月27日の時点で2260万回の再生回数を記録し、「なんでドアを開けようと思ったの!?」「どうやって車の中に入ったんだろう?」「運転してみたかったのかな?」「突然大声を出されて、クマの方もびっくりしてるね」などの多くのコメントが寄せられている。
のちの投稿でジョセフさんは車の中を公開しており、その被害が明らかになった。ドアの内側は引き裂かれて天井は剥がれ落ち、様々な場所にクマの鋭い爪痕が残されていた。フロントガラスにはヒビが入り、後部座席の窓ガラスも一部砕け落ち、車内には物が散乱している。
さらに不運なことに何者かが車のバッテリーを盗んだようで、どう見ても運転できる状態ではなくなってしまい、ジョセフさんは泣く泣く車を廃棄することになったという。
幸いにも保険に入っていたジョセフさんは、保険会社から4500ドル(約49万円)を小切手で受け取ったそうだ。保険の詳細は定かではないが恐らくこれが限度額のようで、これだけでは新しい車を買うにはとても足りない金額だ。
そこでジョセフさんはクラウドファンディングサイト「GoFandMe」にページを立ち上げ、車の購入にかかる資金を募っている。
ちなみに同州はクマの出没率が高く、近年はクマが人間の出すゴミや食べ物に慣れてしまい、こうした物を求めてテントや車に侵入してしまうケースがあるとアメリカ国立公園サービスが明かしている。
画像は『bear_inna_car 2021年7月12日付TikTok、2021年7月16日付TikTok「#bearincar #fypage #damage #car #looter #hippy #bear #gta」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)