レシピの最後には「彼女がいる場所は、いつも笑顔で溢れています」と書かれている。
また同じ墓石の側面には絵柄が入っており、これはウェイドさんが亡くなった時に刻まれたものだった。
ウェイドさんは第二次世界大戦において空軍キャプテンとして活躍し、戦後は大学で社会学の博士号を取得して教授として働いた。戦前に出会った2人は一度しかデートすることができなかったが、ウェイドさんは無事に帰還すると、キャサリンさんにダイヤモンドを渡してプロポーズしたそうだ。
そんなウェイドさんのことが大好きだったというキャサリンさんが、ウェイドさんの生涯を象徴するように飛行機や角帽などの絵柄を選んだという。
そして絵柄を考えていた際に、ジャニスさんを含めた子ども達が「お母さんが亡くなった時に刻むものを考えてほしい」とお願いしたそうだ。そのキャサリンさんが選んだのが、自慢のファッジのレシピだった。
レシピが記載されたキャサリンさんのユニークな墓石はネット上で話題となり、多くの人がキャサリンさんたちのお墓を一目見ようと訪れている。
地元ニュースで母親のお墓が話題になっていることを知ったというジャニスさんは「恐らくアメリカだけでなく、ヨーロッパの方でも注目を浴びているみたいですよ」と驚いている。
なおこのレシピが刻まれたのはキャサリンさんが亡くなる数年前のことだったそうで、自身のレシピがネット上で話題になったことを知ったキャサリンさんは喜んでいたそうだ。
キャサリンさんとウェイドさんの孫にあたるエミリーさん(Emily)は「私が8歳の時、祖父が亡くなった時も話題になったのを覚えています。祖母の時も話題になるなんて想像もしていませんでした」と明かしており、今回再び話題を呼んだことに目を丸くした。
続けて「人々と分かち合うことを大切にしてきた祖母は、多くの人に自分のファッジを食べてもらえることに大喜びしていると思います」と祖母を偲んだ。
ちなみにファッジのレシピを刻んだ当初、“大さじ1”のバニラエキストラクトと書かれていたが、現在は“小さじ1”と正しいものに修正されている。
画像は『KKCO 2021年5月29日付「Utah headstone’s fudge recipe shared around the world」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)