9000ドル(約93万円)のゴールを目指していた『GoFundMe』には、日本時間24日で28490ドル(約295万円)の寄付が寄せられた。
特に多くの人の心を揺さぶったのが『Good News Movement』で紹介された1本の動画で、ベッドに座るマイケルさんにキャットさんがこう話し始める。
「ダッド(父さん)、あなたに自分のことを誇りに思って欲しいの。だってあなたは私のベストフレンドだから。私は自分のセラピストにも話すのよ。『私はダッドが父親で本当にラッキーだ』ってね。あなたは私に安心感を与え、幸せな気持ちにさせてくれるのよ。ダッドみたいな人ってなかなかいないの。だからとても感謝している。ダッドのことが大好きだから、時間が許す限りここに来るの。ママだって、私と一緒よ。」
涙が溢れるキャットさんに、マイケルさんも涙を流す。驚いたキャットさんは「泣かないで。ダッドには悲しい気持ちになって欲しくはないの。私が言いたいのは、ダッドが父親としての仕事を立派にやり遂げてきたってことよ。ダッドこそ最高の親よ!」と声をかけた。
実はマイケルさんがキャットさんの前で涙を見せたのはこれが初めてだそうで、当時はキャットさんも感情的になってしまったという。
キャットさんは「私は父の前では泣かないようにしていたの。ただあの頃の私は『父は人の話が本当に理解できているのだろうか』と不安でたまらなかった。でも父が私の言葉に反応した瞬間、どんな状態であっても愛する人に『愛しているよ』と伝えることは大切だって思ったの」と当時を振ると、愛してやまない父について次のように語った。
「母は20歳の時に父と結婚し、フィリピンで兄を産んで渡米したの。以来2人は40年以上を共にしてきたわ。私にとって父とは、父親という存在だけでなく、ベストフレンドでもあるの。父は大変な仕事が控えていても、朝3時に起きて私をアイススケートに連れて行ってくれる、そんな人よ。父はどんなことがあっても私を愛して支え続け、私に耐えることを教えてくれた。彼ほど素晴らしい人はいないでしょうね。」
「そんな父がコロナ禍では私たち家族に会えず、約1年間もずっと一人で闘ってきたわ。だから今の父に必要なのは、家族の愛だと思う。」
「だから私は今年、父に希望を与えたい。そしてもう一度生きるチャンスを与えたいの。父にもう一度母の手を握ってもらって、ハグをして欲しいの。父に私の結婚式に参加してもらいたい。そして孫の成長を見てもらいたい。これが私の今年の目標なの。」
なおキャットさんは今月18日、TikTokに涙ながらの動画を投稿し『GoFundMe』に寄付をしてくれた人々や、温かいコメントに感謝した。集まったお金でマイケルさんのHBOTの治療を始めるだけでなく、家を改築してマイケルさんを自宅に迎え入れる予定だそうでSNSにこう綴っている。
「たくさんのサポートをありがとう。私は父の人生を取り戻してみせる。そして父の回復をあなたたちとシェアすることを楽しみにしているわ!」
画像は『Kat 2020年5月21日付Instagram「Before you read any further」』『Michael Downer 2020年1月10日付Instagram「Dad’s first Hyperbaric Oxygen treatment today!」』『Good News Movement 2021年1月18日付Instagram「This moment is so beautiful」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)