マンディさんはシンデレラのドレスに約60時間、夫ライアンさんが扮するプリンスの衣装に約30時間をかけて縫い上げていった。またアーティストのギルバート・ロサノさんに義腕の製作を依頼し、生まれつき欠損している前腕にシンデレラには欠かせない‟ガラス”の義腕をつけることにした。
そして7月、マンディさんはサンディエゴで開催されたコミコン・インターナショナルでシンデレラデビューをする予定だったが、体調を崩して参加できずにいた。そんな時、友人から「あなたと同じように片腕がない少女がいるの。その子にあなたの写真を見せたいのだけれど、素敵な写真があればシェアしてもらえないかしら」と尋ねられたことがきっかけで、それなら「障がいを持つ全ての子供たちをインスパイアするような特別な写真を撮ってみよう」と行動を起こしたのだった。
その後、友達の写真家ケリー・アンダーソンさんによって撮影された写真がマンディさんのFacebookに投稿されると、1週間で2万8千件以上もシェアされた。マンディさんは、プロジェクトが大成功を収めたことについてこのように語った。
「コメントはポジティブなものばかりで、片腕がなくても強く、美しいということが証明できたと確信しているわ。そして私と同じ障がいを持つ子供たちにクリエイティブであることのすばらしさ、障がいがあっても美しくなれること、そしてプリンセスやプリンスになれることを伝えられたと思う。」
「何よりも嬉しいのは、先天性四肢欠損の人々をサポートする『ラッキー・フィン・プロジェクト(Lucky Fin Project)』の子供たちからたくさんのメッセージが届いていることよ。」
なおマンディさんはすでに次のプロジェクトについて考えているそうで、「今度は、スチームパンク的な腕に挑戦したい」と述べている。
画像は『Mandy Pursley 2019年9月19日付Facebook「At long last…Cinderella — with a glass ARM!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)