「エグルモント・クラブ・フェア(Egremont Crab Fair)」は1267年にスタートした祭典で、オイルを塗った柱を登る競技、パイプタバコ競技、馬やポニーでの飛越競技といった一風変わったスポーツイベントが催され、世界中からたくさんの人が訪れる。
祭典の中でもハイライトとも言われるのが「世界変顔選手権」で、今年は9月17日に開かれた。白熱した大会の様子を『coventrytelegraph』ら複数のメディアが報じている。
「世界変顔選手権」のエントリーは男性・女性・子供の3部門に分かれており、参加者は馬が重いものを引く際の負担を分散させる装具“ホースカラー”に頭を通し、究極の変顔を披露する。
“いかに醜く、ゆがんだ、犬のように歯をむき出して怒った顔になれるか”などが審査の基準になるが、参加者はみな真剣そのものだ。
今年度女性部門で優勝を果たしたのは、クレアー・スペディングさん(Claire Spedding)で、3年連続のタイトル獲得となった。唇を突き出しポーズを決めるクレアーさんに恥じらいはない。
男性部門の優勝者は、昨年2位につけていた英コヴェントリー・タイル・ヒル出身のエイドリアン・ジベロンギさん(Adrian Zivelonghi、49)で、16年目にして初の優勝となった。目を寄せ、顔はくしゃくしゃ。飛び出た5本の歯が印象的だ。
クラブ・フェアのまとめ役であるスティーブ・フォアスターさんは「エイドリアンは2000年から参加している、いわば常連ですが、彼の大会にかける情熱には頭が下がります。今回の優勝は、彼が日々熱心に自分の究極の変顔を研究されている成果の表れだと思います」と述べた。
来年はこの祭典も750年を迎える。記念すべき節目となるビッグなイベントに向けて、エグルモントではすでに準備が始まっているという。
出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 A.C.)