米フロリダ州の空港でロストバゲージに遭った女性のもとに、スーツケースの中に入れていたApple Watchから位置情報が届いた。確認してみると、空港ではなく1軒の民家の場所が示された。その後の捜査により、この家は空港の小売店で働く男の自宅と判明し、男は窃盗容疑で逮捕された。米フロリダ州のニュースメディア『WPLG Local 10』などが伝えている。
3月3日に米ニューヨークを出発し、フロリダ州ブロワード郡フォートローダデールにあるフォートローダーデール・ハリウッド国際空港(Fort Lauderdale-Hollywood International Airport)に到着したパオラ・ガルシアさん(Paola Garcia)は、預けていたピンク色のスーツケースを受け取ろうとした。少なくとも2時間は手荷物受取所で待っていたが、自分のスーツケースが出てくることはなかった。
パオラさんは、焦っていた当時について「大学のためにノートパソコンが必要だったので、何とかして取り戻さないといけなかったんです」と振り返る。パオラさんは普段、機内持ち込みの手荷物にノートパソコンを入れているが、この日は職員からの指示を受け、預け荷物の中に入れていたという。
利用したアメリカの格安航空会社「スピリット航空(Spirit Airlines)」に連絡すると、「後日、自宅に送ります」と言われたために住所を伝え、その日は諦めて帰宅することにした。
そして翌日、スーツケースの中に入れていたApple Watchからスマホに通知が届いた。確認すると、Apple Watchの現在位置の情報が、空港ではなくフォートローダデールにある民家を指していた。
この日に大学でテストがあったパオラさんは、どうしてもノートパソコンが必要だった。そこでApple Watchの位置情報をもとに、その場所へ向かったという。位置情報が示す民家に到着すると、