これまで7度も救助活動に参加したベテランとなった。
高雄市によると、ロジャーは2022年に国際救助犬連盟から認定を受けたそうで、これは台湾の災害救助犬として2019年以来の快挙だった。
今回のロジャーの活躍ぶりに、高雄市のチェン・チーマイ市長は、「ロジャーはアイスクリーム型のおもちゃをもらうと、自分の見た目など気にせず、夢中になって噛んで遊んでいました。被害に遭って疲れている人々に、笑顔をもたらしてくれましたね」と振り返った。
取材中にカメラに向かって突進したりマイクに飛びつくなど、持ち前の天真爛漫さを発揮し、疲れ切っている人々に元気を振りまいたロジャーだが、年齢はもうすぐ9歳になり、引退が近づいている。引退後は一般家庭に引き取られ、穏やかに暮らすことになるそうだ。
ロジャーの活躍は世界中のメディアが取り上げており、「震災後の活躍で大勢の心を掴んだラブラドールは、人類の最良の友だよ」「ある分野で力を発揮できないからといって、他の分野で活躍できないことはないという証明になったね」「適材適所って大事だ」「みんなそれぞれ強みがあるってこと」といった、ロジャーのキャリアチェンジに前向きな声が集まった。
ちなみに2021年にはイギリスで、手に負えない“問題児”だった野良犬が、救助犬の訓練で才能が開花し、「この犬のクローンが欲しい」と言われるほどの活躍を見せていた。
画像は『CNN 「Roger, overly playful dog who failed police academy, becomes star of Taiwan quake response」(Kaohsiung Fire Department)』『TVBS新聞網 Instagram「【花蓮地震/汪汪隊Roger搜救立功!累翻萌笑餓到飛咬麥克風】」』『The Mirror 「Stray Labrador deemed “rude and stubborn” becomes expert fire service search dog」』『Sam TikTok「#dogsoftiktok #dogs #animals」』『CIA X「Lulu wasn’t interested in searching for explosives.」』『Governor of Queensland Facebook』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)