運転席から「ごめんなさい! 学校に行こうとしていたんだ」と言いながら9歳の少年が顔を出した。テリーさんが驚きながらも彼に話を聞くと、自分で車を運転して学校に行こうとしていたことが分かった。テリーさんは、すぐに少年の家族に連絡したそうだ。
少年の祖母の話によると当時、少年の母親がトイレに行っている間、少年はリビングで携帯ゲームをしていたという。しかし母親がリビングに戻ると少年の姿はなく、車の鍵と車もなくなっていることに気付いた。
母親は、取り乱しながら緊急通報用電話番号「911」に通報した。それから15分後に少年の居場所が確認できたものの、家族にとっては恐ろしい15分間となった。少年の母親から連絡を受けた祖母は、まさか自分で車を運転するなど想像していなかったと言い、パニック状態になった母親の説明を聞いて、「誰かに連れ去られてしまったのかと思いました」と勘違いしそうだったという。
少年の身長は3フィート11インチ(約119センチ)ほどで、車のペダルに足が届くか届かないかギリギリの状態だった。ハンドルを握っても前を見ることがほとんどできなかったため、不安定な運転となっていた。
事故の処理が終わると、少年は学校に送り届けられた。幸いにも今回の件でケガ人は出ていないとCHPはFacebookで報告しており、「今回のケースは、子供たちに無許可で車を運転することの危険性を教育するように警鐘を鳴らしたものです。この珍しい出来事をきっかけに、安全、責任、そして地域社会の道路交通法を守ることの重要性について話し合いましょう」と締めくくった。
少年の家族は今回の件を重く見ており、少年も自分がやってしまったことを深く反省しているようで、何度も謝っていたという。
このニュースに人々からは、「少年や他の人にケガがなくて良かったよ」「警察官は上手く状況を判断して対応してくれたね」といったコメントが届く一方で、「無責任な親に法的な処罰はないの?」「親はみんな『うちに子に限ってそんなことはしない』と言うけれど、子どもは予想外のことをするんだよ」など親への批判の声も寄せられている。
ちなみに2022年4月にはオランダで、母親の車の鍵を見つけた4歳男児が、こっそり1人で運転し停車中の車に衝突していた。
画像は『CBS News 「California 9-year-old takes mom’s car to get to school. Grandma says “he was impatient.”」』『CHP – Oroville Facebook「**Another Episode of You Can’t Make This Up**」』『Politie Basisteam Utrecht Nrd Instagram「Nieuwe Max Verstappen ontdekt in #Overvecht.」』『Alachua County Sheriff Facebook「Two North Port, Florida kids are stopped in Alachua County operating a stolen vehicle.」』『KUTV 「9-year-old driver, 4-year-old passenger, crash into semi in Utah」(Photo: KUTV)』『新京報 「萌娃开玩具车载女生上街兜风 被交警叔叔当场“控制”」』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)