医師はそこで初めて治療を止めてレントゲン撮影を行った。実はスクリューは上顎の骨を貫通し、眼球を支えている薄い骨(眼窩底)に突き刺さっており、慌てた医師は自ら車を運転。ラマザンさんを地元のウルダー大学病院の救急外来に連れて行き、そのまま逃げてしまったという。
ラマザンさんは当時、左目が一時的に見えない状態で、CTスキャン検査を受けた結果、スクリューが脳脊髄液まで到達していることが判明。摘出手術は3人の医師が拒否するほどリスクが高く、「命の危険がある」と告げられた。ただ手術は数時間を要したものの成功し、数日後には退院できた。
しかしながらラマザンさんは今でも精神科で治療を受けており、上手く噛むことができないという。また酷い頭痛に悩まされることがあり、歯科医師を相手に損害賠償を求めて法的措置を取っている。歯科医師の名前はA.D.とだけ伝えられており、ラマザンさんの返金の要求を拒否し「この一件は合併症によるもの」と主張しているそうだ。
なおこのニュースには、「トルコの歯科治療は安いけど、値段相応」「返金を拒否して逃げるなんて。最低の医者だね」「悪夢。でも命が助かったのは幸運だった」「何を使ったの? 釘を打ち込む工具? どうしたらこうなるの?」「これはインプラントではなく、骨の厚みを広げるためのドリルビット(穴あけ工具)では? 副鼻腔に穴が開き、そのまま突き抜けてしまったのではないかな」「インプラントの治療を即決した男性も悪いよね」「こんな医師は免許をはく奪すべき」「早く回復することを祈っている」といったコメントが寄せられていた。
ちなみにインプラントでは今月初め、アメリカ在住の女性がデンタルインプラント「オールオン4(All-on-4)」の手術を受けたところ、顔が腫れ黒紫の痣に覆われる悲劇が起きていた。
画像は『NTV Haber 「İmplant tedavisinde vida beynine saplandı: Yanlış tedavi hayatını kararttı」』『New York Post YouTube「My dental implants caused brutal bruising and left me looking like a monster」』『Báo Nhân Dân điện tử 「Cứu 1 người bị đũa đâm xuyên từ mũi lên não」(Ảnh Bệnh viện cung cấp)』『The Daily Star 「‘Shattered’ parents claim baby girl died in devastating ‘horror film’ delivery」(Image: Marisa Sheard)』『KRON4 「Emergency C-section causes cut to baby’s face」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)