3頭は当時、この法令に違反していた。
サンドラさんは「ピットブルは近所の家で飼われていて、人を噛んだのはこれが初めてではない」と指摘しており、当局は事故が起きたその日のうちに飼い主の家へ立ち入り調査を行った。その結果、3頭は劣悪な環境で飼育され、餌も十分に与えられずに衰弱していることが判明。ストレスが溜まり息切れも見られたそうで、動物保護施設に一時的に預けられた。
そして飼い主3人も同日、動物虐待容疑などで逮捕された。しかしながら事故を起こしたピットブル3頭だけでなく、他の動物を飼うことを一時的に禁じることを条件に自由の身となっている。
一方でロゼアナさんはというと、事故直後の報道では「非常に危険な状態」と伝えられていたが、人工呼吸器も外れ、4月13日にはInstagramを更新し「私は大丈夫」と綴っていた。片耳も失っているため顔の形成手術が必要で、退院はまだ先になるものの順調に回復しているそうで、すでに執筆への意欲を見せてこう語っているという。
「今は回復のことだけを考えている。そして左手で書くことを一から学ぶか、バイオニック・アーム(筋電義手)を手にいれようと考えている。だって人生とは学ぶことだから!」
ちなみにリオデジャネイロで生まれたロゼアナさんは、フランス文学の学位を取得後の1980年初頭に子供向けの詩の執筆を始めたそうだ。夫はスペインのジャーナリスト、フアン・アリアス・マルティネス氏(Juan Arias Martínez、91)で、これまでに約100冊の本を出版し、数々の賞を受賞。Instagramのフォロワーは約2万6000人で、同アカウントにはたくさんの激励のメッセージが届いており、テックインサイト編集部からも早い回復を祈る言葉を送っている。
幸運にもロゼアナさんは命を救われたが、ピットブルによる悲劇は後を絶たず、2月にはアメリカで13頭のピットブルのブリーダーの男性が自宅の裏庭で血まみれで死亡していた。男性は闘犬ビジネスに関わっていた可能性が高いという。
画像は『G1 「Atacada por pitbulls, escritora Roseana Murray cita mito do ‘cão de três cabeças’ ao lembrar ataque: ‘Venci’」(Foto: Divulgação)、「Atacada por pitbulls, escritora Roseana Murray perde braço e orelha, e estado de saúde é grave」(Foto: Reprodução)(Foto: Arquivo pessoal)(Foto: Divulgação)』『FOX 11 Los Angeles 「Authorities identify Compton pit bull breeder mauled to death by his own dogs」』『NBC News YouTube「Video captures mother saving toddler attacked by dog」』『Baby JJ and family TikTok「Please watch like and share!」』『The Mirror 「Dog walker mauled to death by 8-stone ‘super breed’ that crushed his neck with jaws」(Image: Facebook)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)