米フロリダ州南東部のビーチで今月20日、大きな穴を掘って遊んでいた兄妹が、突然崩れてきた砂によって生き埋めになった。現場では必死の救出作業が行われ、胸から下が砂に埋まった兄(9)の命は救われたものの、砂中に完全に埋没してしまった妹(7)はその後、死亡が確認された。悲劇のニュースをフロリダ州のニュースメディア『WPLG Local 10』などが報じた。
フロリダ州のフォートローダーデール=バイ=ザ=シー・ビーチで20日午後3時15分頃、砂浜で穴を掘っていたスローンちゃん(Sloan、7)と兄のマドックス・マッティングリー君(Maddox Mattingly、9)が生き埋めになった。
事故直後、父ジェイソンさん(Jason)は大声で叫んで助けを求めたそうで、現場には多くの人がシャベルやバケツを持って集まり、救急隊が駆けつけた。
ポンパノビーチ消防署のスポークスマン、サンドラ・キングさん(Sandra King)によると、最初に救急隊が到着した時、マドックス君は胸から上が砂から出ている状態だったものの、スローンちゃんは兄の下になり完全に埋もれていたという。砂が崩れ落ちた際、穴の深さは1.5~1.8メートル(5~6フィート)だったとみられており、救急隊は砂がさらに崩れるのを防ぐため、特別なボードを設置しシャベルで砂をかきだした。
そうして救急隊らはまず、マドックス君を助け出すことに成功。しかしスローンちゃんの救出は困難を極めたそうで、搬送先のブロワード・ヘルス医療センターで死亡が確認された。一方のマドックス君も病院に搬送されたが、容体は安定しているとのことだ。兄妹はインディアナ州フォートウェイン出身で、家族と一緒に休暇でフロリダ州を訪れていたという。
なお2人の救出劇はカメラが捉えており、現場は悲鳴が飛び交い、かなり緊迫していたようで、