スタッフらは捕獲棒などを使ってかなり慎重に対応したようだ。
13頭は現在、ドミニクさんの父親の同意を得て「ダウニー動物ケアセンター(DACC)」の保護下に置かれ、獣医による検査が行われているものの、襲撃に関わった個体が安楽死されるかどうかについては明らかにされていない。
保安官事務所は、ドミニクさんがピットブルの飼育・販売に関わっていたとみて調べを進めているが、近隣住民の一人は「この辺りで飼い犬が人を襲った事故は初めてだよ。ただ飼い犬が数頭逃げ出して、うちのニワトリを襲ったことがあったけどね」と述べ、戸惑いを隠せない様子だった。また、コンプトン動物保護団体のダミアン・ウェスレーさん(Damian Wesley)は次のように語った。
「人々は飼い犬をしっかり世話する必要がある。また『飼い犬が人を殺してしまったり傷つけたりすることが可能である』ということを理解しなければならない。」
米コロラド州の法律事務所「Fuicelli & Lee」のウェブサイトによると、アメリカ国内で2010年から2023年10月の間に犬の襲撃で死亡したのは487人で、そのうち約60%がピットブルまたはピットブルのミックス犬によるものだという。またピットブルとロットワイヤーはアメリカで飼われている犬の6%にしか過ぎないものの、この2種による死亡者は全体の77%を占めているそうだ。
カリフォルニア州の多くの都市では、去勢や避妊していないピットブルの所有を禁止する条例を可決しているが、コンプトンは含まれていないそうで、このニュースには次のようなコメントが寄せられた。
「コンプトンという場所柄、被害者は闘犬ビジネスに関わっていたに違いない。もしそうだとしたら、起こるべくして起きたこと。酷い飼い主だよ。」
「闘犬として育てられ、虐待されていたのだろう。」
「これはカルマだよ。」
「5頭の成体のピットブルを庭で飼うなんて、命を危険に晒しているのと同じ。」
「ピットブルを飼うなんて、いつ爆発するか分からない手榴弾を抱えているようなもの。」
「全く同情しない。ピットブルのブリーダーなんて、違法にすべき。」
「安らかに。」
ちなみに2022年には米オクラホマ州で、当時1歳10か月だった男児が近所のピットブルに襲われ重傷を負っていた。男児は顔を引き裂かれ、喉の奥まで見えたという。
画像は『KTLA 「Pit bull breeder mauled to death by his own dogs in Compton」』『FOX 11 Los Angeles 「Authorities identify Compton pit bull breeder mauled to death by his own dogs」』『Baby JJ and family TikTok「Please watch like and share!」』『NBC News YouTube「Video captures mother saving toddler attacked by dog」』『The Irish Sun 「DOG ATTACK Man died when 52kg XL Bully ‘crushed his voice box’ in horror attack after beast bought from travellers on Snapchat」(Credit: Alamy)』『The Daily Star 「Boy, 11, had 70% of scalp torn off after being viciously mauled by three pit bulls」(Image: CEN)』『New York Post 「Baby loses 5 fingers in pit bull puppy attack, mother charged with neglect」(Charlotte County Animal Control)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)