「聖なるガンジス川で身を清めればがんが治る」―そう信じた家族は先月、末期がんの息子をガンジス川で沐浴させた。ところが両親の願いもむなしく、男児は水中で意識を失い死亡したという。インドのニュースメディア『NDTV.com』などが伝えた。
亡くなったのは印ウッタラーカンド州ハリドワール出身のラビ君(Ravi、5)で、先月23日(24日との報道も)に両親と叔母に連れられてガンジス川を訪れていた。
タクシー運転手によると、4人が自宅を出たのはその日の朝だそうで、「男児はとても具合が悪そうに見えた。家族は男児ががんで、首都デリーの医師に『もう手の施しようがない』と告げられたことを話してくれた」と明かした。
ラビ君は末期の白血病で、家族は「聖なる川の水ががんを治癒してくれる」と信じてやまず、叔母がラビ君を川に沈めて清める一方で、両親はそれを見守り、祈りを捧げていたという。
当時の様子を捉えた動画では、男児がかなり長い間、水中に沈められているのが分かり、そばにいた人の中には「今すぐ止めるように」と忠告する者もいたそうだ。
ところが家族が“清め”を途中で止めることはなく、動画ではしびれを切らした3人ほどがそばに寄り、