赤いライフジャケットを着用してシンガポールを拠点とするチーム「ブリティッシュ・ドラゴンズ」に加わった。
同チームのボートには、地元の人々やシンガポール在住の英国人駐在員、英連邦8か国の代表者などを含む、14か国の国籍からなる男女混成のメンバーが参加していた。
短時間のレースの結果、「ブリティッシュ・ドラゴンズ」は英国のカラ・オーウェン高等弁務官がキャプテンを務めるチームを下し、勝利を収めた。
レース後にはウィリアム皇太子がチームのメンバー達と朝食をともにし、シンガポールに駐在するオーストラリア、ニュージーランド、カナダ、パプアニューギニアの4人の高等弁務官とも対面した。これら4か国は、チャールズ国王を元首とする英連邦国(コモンウェルス)に加盟している。
英メディア『ITV』『Daily Mail Online』などによると、同じチームだったメンバーは、ウィリアム皇太子の手漕ぎの技術について「とても自然体でした」と語り、別のメンバーも「ひと漕ぎも逃さなかった」と称賛したそうだ。
ウィリアム皇太子は「僕はスポーツが大好きなんだ」と言い、チームのキャプテンを指さして「目の前にいたキーマンに従っていただけだよ」と明かした。
しかし皇太子は、もしパドル(櫂)のリズムを間違えてしまったら、自分が着席していたボートのサイド全体がドミノ倒しになってしまうのではないかと恐れていたという。
そして、漕ぎ手をコントロールする重要な役目を務めた太鼓手について、「ドラムがとても良かった。本当に素晴らしいリズムだった」と称えた。
ちなみにウィリアム皇太子がドラゴンボートに挑戦したのは、今回が初めてではない。2011年にカナダを公式訪問した際にもドラゴンボートレースに参加しており、対戦した妻キャサリン妃(当時)のチームを追い抜いてゴールしていた。
画像は『The Prince and Princess of Wales 2023年11月6日付Instagram「What an incredible day in Singapore」』『The Earthshot Prize 2023年11月6日付Instagram「Singapore, green looks good on you」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)